
インフルエンザで高熱が出ているときに、予定外の出血があって「これって何?」と不安になったことはありませんか?
生理の時期でもないのに出血があると、「もしかして重大な病気なのかも」と心配になりますよね。
実は、インフルエンザによる高熱やストレスは女性ホルモンのバランスを崩してしまい、不正出血を引き起こすことがあるんですね。
さらに、抗インフルエンザ薬の副作用として不正出血が報告されているケースもあります。
この記事では、インフルエンザと不正出血の関係について、医療機関の信頼できる情報をもとに詳しく解説していきます。
どんなメカニズムで出血が起きるのか、どう対処すればいいのか、一緒に見ていきましょう。
インフルエンザで不正出血が起きることはあります

結論から言うと、インフルエンザになったときに不正出血が起きることは十分にあり得ます。
インフルエンザウイルスに感染すると、高熱やストレスなどで体調が大きく崩れますよね。
その影響で女性ホルモン(エストロゲンやプロゲステロン)の分泌バランスが乱れてしまい、生理以外の時期に子宮から出血が起こることがあるんです。
また、ゾフルーザやタミフルなどの抗インフルエンザ薬の副作用として、不正子宮出血が報告されているケースもあります。
つまり、インフルエンザ自体による体調不良と、治療薬の副作用、両方の可能性があるということなんですね。
多くの場合は一時的なもので、インフルエンザが治れば自然に治まることが多いとされていますが、出血が10日以上続く場合や量が多い場合は、医療機関を受診することが推奨されています。
なぜインフルエンザで不正出血が起きるのか
高熱がホルモンバランスを崩すから
インフルエンザにかかると、多くの方が38度以上の高熱を経験しますよね。
この高熱が実は、女性ホルモンの分泌に大きな影響を与えてしまうんです。
女性の身体は、エストロゲンとプロゲステロンという2つのホルモンが規則正しく分泌されることで、月経周期をコントロールしています。
でも、高熱というストレスにさらされると、脳の視床下部や下垂体というホルモンをコントロールする部分が正常に働かなくなってしまうんですね。
その結果、ホルモンバランスが崩れて、予定外のタイミングで子宮内膜が剥がれ落ち、不正出血として現れることがあります。
普段は規則正しい生理周期の方でも、インフルエンザのような急激な体調変化があると、こういった症状が出る可能性があるんですね。
ストレスが女性ホルモンに影響するから
インフルエンザになると、体は大きなストレス状態になります。
自分自身が感染した場合はもちろん、家族の看病をしている場合も、心身ともに大きな負担がかかりますよね。
このようなストレスは、ホルモン分泌を司る脳の機能を低下させてしまいます。
特に、ストレスホルモンであるコルチゾールが大量に分泌されると、女性ホルモンの正常な分泌サイクルが乱れてしまうんです。
看病による睡眠不足や精神的な疲労も、ホルモンバランスに悪影響を及ぼす要因になりますね。
こういった複合的なストレスが重なることで、不正出血が起こりやすくなるんです。
抗インフルエンザ薬の副作用という可能性も
ゾフルーザ(バロキサビル マルボキシル)という抗インフルエンザ薬については、2019年に添付文書に「出血(頻度不明)」という副作用が追記されました。
これは、使用成績調査と自発報告で、血便、鼻出血、血尿、不正子宮出血などの出血関連症例が報告されたためなんですね。
臨床試験での発現頻度は0.7〜1.9%程度とされていますが、薬との因果関係が否定できない事例が集積されています。
タミフルの後発薬やイナビルといった他の抗インフルエンザ薬を使用した後にも、茶色や黒色の不正出血が見られたという患者さんの声があるんですね。
薬を飲み始めてから数日以内に出血が始まった場合は、副作用の可能性も考えられます。
もちろん、必ずしも薬が原因とは限りませんが、気になる症状があったら医師や薬剤師に相談することが大切ですよね。
ピルとの併用でさらに複雑になることも
普段、低用量ピルを服用している方もいらっしゃいますよね。
インフルエンザで体調を崩しているときに、ピルの飲み忘れが起こることもあるかもしれません。
ピルを飲み忘れると、子宮内膜の維持ができなくなって内膜が剥離し、出血が起こることがあります。
さらに、インフルエンザによるホルモン変動がそこに重なると、出血がより起こりやすくなったり、長引いたりすることがあるんです。
ピルを服用している方がインフルエンザになった場合は、できるだけ飲み忘れないように注意することが重要ですね。
具体的なケースを見てみましょう
ケース1:高熱後に茶色の出血があった
Aさんは、インフルエンザで39度を超える高熱が3日間続きました。
熱が下がった翌日、生理予定日ではないのに茶色っぽい出血があり、とても不安になったそうです。
婦人科を受診したところ、「インフルエンザの高熱によるホルモンバランスの乱れが原因でしょう」と説明されました。
出血は3日ほどで自然に止まり、その後の生理周期も次第に元に戻ったとのことです。
このように、高熱による一時的なホルモン変動が原因の場合、多くは数日で自然に治まることが多いんですね。
ただし、Aさんのように医療機関で確認してもらうことで、安心できますし、他の病気の可能性も除外できますよね。
ケース2:ゾフルーザ服用後に不正出血が始まった
Bさんは、インフルエンザと診断されてゾフルーザを処方されました。
薬を飲んだ翌日から、予定外の時期に出血が始まり、色は赤黒い感じだったそうです。
医師に連絡したところ、「ゾフルーザの副作用として出血が報告されているので、様子を見ましょう」と言われました。
出血は1週間ほど続きましたが、その後は止まり、次の生理も通常通り来たとのことです。
このケースのように、抗インフルエンザ薬の副作用として不正出血が起こることがあるんですね。
薬を飲んだ直後から数日以内に出血が始まった場合は、医師に報告することが大切です。
ケース3:家族の看病ストレスで生理が乱れた
Cさん自身はインフルエンザにかからなかったのですが、小さな子どもがインフルエンザになり、数日間つきっきりで看病していました。
睡眠不足と心配でストレスが溜まっていたところ、生理予定日よりかなり早く出血が始まったそうです。
量も普段より少なく、色も茶色っぽいもので、「これは生理なのかな?」と疑問に思ったとのこと。
婦人科で相談したところ、「看病による強いストレスでホルモンバランスが乱れ、不正出血が起きた可能性が高い」と説明されました。
子どもが回復し、Cさん自身の生活リズムが戻ると、次の周期からは通常の生理に戻ったそうです。
このように、自分自身が感染していなくても、看病や介護のストレスでホルモンが乱れることもあるんですね。
ケース4:タミフル後発薬を飲んで黒い出血があった
Dさんは、インフルエンザでタミフルの後発薬(ジェネリック医薬品)を処方されました。
薬を飲み始めて2日目に、黒っぽい少量の出血があり、驚いて薬剤師に相談したそうです。
「タミフルでも不正出血の報告はあるので、気になるなら医師に連絡してください」とアドバイスされ、すぐに受診しました。
医師の診察では特に異常は見つからず、「インフルエンザによるホルモン変動と薬の影響が重なった可能性がある」との説明でした。
出血は5日ほどで止まり、その後は問題なく過ごせているとのことです。
薬による副作用かどうかの判断は難しいことも多いですが、気になる症状があったら遠慮せずに医療者に相談することが大切ですね。
ケース5:ピルを飲み忘れて出血が長引いた
Eさんは普段から低用量ピルを服用していましたが、インフルエンザで寝込んでいる間に2日分飲み忘れてしまいました。
その後、不正出血が始まり、いつもより長く10日以上続いたため、婦人科を受診したそうです。
医師からは、「ピルの飲み忘れによる内膜剥離と、インフルエンザによるホルモン変動が重なって、出血が長引いたのでしょう」と説明されました。
ピルを再開し、体調が回復すると、次第に出血も治まっていったとのことです。
ピル服用中の方は、体調不良のときこそ飲み忘れに注意する必要があるんですね。
こんなときは必ず医療機関を受診しましょう
出血が10日以上続いている場合
一時的なホルモンバランスの乱れによる不正出血なら、通常は数日から1週間程度で治まることが多いとされています。
でも、10日以上出血が続く場合は、別の原因が隠れている可能性もありますよね。
子宮筋腫、子宮内膜症、子宮頸がんなどの婦人科疾患や、妊娠初期の異常なども考えられます。
長引く出血は、必ず婦人科で検査を受けることが推奨されています。
「インフルエンザだから仕方ない」と自己判断せず、きちんと診てもらうことが大切ですね。
出血量が多い、または生理痛のような痛みがある場合
不正出血の量が通常の生理よりも明らかに多い場合や、強い下腹部痛を伴う場合は注意が必要です。
これらの症状は、子宮外妊娠や流産の可能性も考えられますし、子宮内の炎症や感染症のサインかもしれません。
特に、妊娠の可能性がある方は、早めに医療機関を受診してくださいね。
痛みが強い場合は、緊急性が高い場合もあるので、我慢せずに受診することが大切です。
抗インフルエンザ薬を飲んで出血が始まった場合
ゾフルーザ、タミフル、イナビルなどの抗インフルエンザ薬を飲んだ後に出血が始まった場合は、薬の副作用の可能性があります。
すぐに命に関わるような重篤な副作用ではないことが多いですが、医師や薬剤師に報告することが重要なんですね。
副作用情報は医薬品の安全性を高めるために収集されているので、遠慮なく相談しましょう。
場合によっては薬の変更や中止が検討されることもありますので、自己判断で服薬を中断せず、まず相談してくださいね。
妊娠の可能性がある場合
不正出血があって、もしかしたら妊娠しているかもしれない、という状況の場合は特に注意が必要です。
妊娠初期の出血は、着床出血の場合もあれば、流産の兆候の場合もあります。
インフルエンザの薬の中には、妊娠中の使用に注意が必要なものもありますよね。
妊娠の可能性がある場合は、必ず医師にそのことを伝えて、適切な診断と治療を受けることが大切です。
まとめ:インフルエンザで不正出血は起こり得ます
ここまで見てきたように、インフルエンザによる不正出血は決して珍しいことではありません。
高熱やストレスによって女性ホルモンのバランスが乱れることで、予定外の時期に子宮から出血が起こることがあるんですね。
また、ゾフルーザなどの抗インフルエンザ薬の副作用として、不正出血が報告されているケースもあります。
多くの場合は一時的なもので、インフルエンザが治って体調が回復すれば、自然に出血も治まることが多いとされています。
ただし、出血が10日以上続く場合、量が多い場合、強い痛みがある場合、妊娠の可能性がある場合などは、必ず医療機関を受診してくださいね。
インフルエンザだからと油断せず、体からのサインをしっかり受け止めて、適切に対処することが大切です。
不安なときは遠慮なく相談を
不正出血があると、「何か悪い病気なのかな」「このまま様子を見ていていいのかな」と不安になる気持ち、よくわかります。
でも、一人で悩んでいても解決しませんし、不安はどんどん大きくなってしまいますよね。
婦人科は、こういった女性の悩みに寄り添ってくれる場所です。
「こんなことで受診していいのかな」と遠慮する必要はまったくありません。
気になる症状があったら、早めに相談することで、安心できますし、もし治療が必要な場合も早期に対処できますよね。
インフルエンザで体調が悪い中で受診するのは大変かもしれませんが、電話で相談できる場合もあります。
まずは、処方してもらった医療機関や、かかりつけの婦人科に連絡してみてください。
あなたの健康を守るために、医療者は力になってくれるはずです。
どうか一人で抱え込まず、安心できる毎日を取り戻してくださいね。