
個人事業主として独立したものの、帳簿をつけていない…そんな状況に心当たりはありませんか?
忙しい毎日の中で、つい後回しにしてしまっている方も多いかもしれませんね。
「帳簿って難しそう」「どこから手をつければいいかわからない」そんな風に感じている方もきっといらっしゃるはずです。
でも、このまま放置していいのか不安になりますよね。
この記事では、帳簿をつけていない場合に起こりうるリスクや、今からでも間に合う対処法、そして誰でも簡単に始められる帳簿のつけ方まで、わかりやすくお伝えしていきます。
読み終わる頃には、「これならできそう」と思っていただけるはずですよ。
帳簿をつけていないと大きなリスクがあるんです

結論からお伝えすると、個人事業主が帳簿をつけていないのは、かなりリスクの高い状態なんですね。
法律上の問題だけでなく、実務上も様々なデメリットが生じてしまいます。
もしかしたら「バレなければ大丈夫では?」と思われるかもしれませんが、税務調査が入った際には確実に問題になってしまうんです。
さらに、青色申告の特典も受けられなくなりますし、経営状況が把握できないという根本的な問題も抱えることになります。
つまり、帳簿をつけていないことは、お金と信用の両方を失うリスクがあると言えるんですね。
なぜ帳簿をつけていないと問題なのか
法律で記帳義務が定められているから
実は、個人事業主には法律で帳簿をつける義務が課されているんですね。
所得税法では、事業を行う人は取引の記録を帳簿に記載しなければならないとされています。
これは任意ではなく義務なので、「面倒だから」という理由で省略できるものではないんです。
もし帳簿をつけていなくても、すぐに罰則があるわけではありませんが、税務調査が入った際には大きな問題になってしまいますよね。
税務署は7年間遡って調査することができるとされていますので、長期間放置していた場合、その影響は計り知れません。
青色申告の特典が受けられない
青色申告には大きな節税メリットがあるのをご存知でしょうか?
最大65万円の特別控除や、赤字の繰越、家族への給与を経費にできるなど、様々な特典があるんですね。
でも、これらの特典を受けるためには、正規の簿記による記帳が絶対条件なんです。
帳簿をつけていなければ、自動的に白色申告となり、これらの特典は一切受けられません。
65万円の控除がないだけで、所得税・住民税・国民健康保険料など、合計で数十万円も多く支払うことになるかもしれませんね。
経営状態が全く把握できない
これは税金以前の問題なんですが、帳簿をつけていないと自分の事業が儲かっているのか赤字なのかさえわからなくなってしまいます。
「なんとなくお金が減っている気がする」「思ったより手元に残らない」そんな感覚だけで経営していませんか?
帳簿があれば、どの取引先が利益率が高いのか、どの経費が無駄になっているのか、具体的な数字で把握できるんですね。
経営判断をする上で、数字の裏付けがないのは非常に危険だと言えます。
税務調査で多額の追徴課税のリスク
税務調査は「自分には来ないだろう」と思っていても、突然やってくるものなんですね。
帳簿をつけていない状態で税務調査が入ると、収入や経費の証明ができません。
そうなると、税務署の推計課税という方法で税額が決められてしまうことがあるんです。
推計課税では、同業者の平均的な利益率などから税額を算出されるため、実際よりも高い税金を課される可能性があります。
さらに、本来払うべきだった税金に加えて、延滞税や加算税といったペナルティも上乗せされてしまうんですね。
これが数百万円規模になることも珍しくないとされていますので、本当に怖いですよね。
融資が受けられない
事業を拡大したいときや、一時的な資金繰りのために融資を受けたいと思うこともあるかもしれません。
でも、金融機関は帳簿や決算書を見て融資の判断をするんですね。
帳簿がなければ、事業の実態を証明することができず、融資を断られてしまうことがほとんどです。
ビジネスチャンスが目の前にあっても、資金調達ができないために諦めなければならない…そんな悔しい思いをすることになるかもしれませんね。
帳簿をつけていない場合の具体的なケース
ケース1:開業から3年間帳簿をつけていなかったAさん
フリーランスのデザイナーとして開業したAさんは、忙しさを理由に3年間帳簿をつけていませんでした。
確定申告の時期になると、通帳の記録と領収書をざっと見て、なんとなくの金額で申告していたそうです。
ところが4年目に税務調査が入り、過去3年分の帳簿提出を求められてしまったんですね。
当然、提出できる帳簿はありません。
結果として、推計課税により本来の税額よりも高い金額を請求され、さらに加算税として約40万円も追加で支払うことになったとされています。
Aさんは「最初からきちんとつけていれば、こんなことにならなかったのに」と後悔されているそうです。
ケース2:白色申告で損をしていたBさん
ネットショップを運営するBさんは、「帳簿は難しそう」という理由で白色申告を選択していました。
年収は500万円ほどあり、経費を引いても300万円程度の所得がありました。
ある時、知人から「青色申告にすればかなり節税できるよ」と言われて計算してみたところ、驚きの事実が判明したんですね。
青色申告特別控除65万円を受けられれば、所得税・住民税・国民健康保険料を合わせて年間約20万円も節約できたことがわかったんです。
5年間で100万円もの損をしていたことになります。
Bさんは今では会計ソフトを導入して、きちんと帳簿をつけているそうですよ。
ケース3:融資を断られたCさん
カフェを経営するCさんは、2号店を出店するために銀行融資を申し込みました。
1号店は繁盛していて、手元の現金も順調に増えていたので、融資は問題なく受けられると思っていたそうです。
しかし、銀行から決算書と帳簿の提出を求められた際、簡易的なメモしか用意できませんでした。
結果として、事業の収益性が証明できないという理由で融資を断られてしまったんですね。
せっかくの出店チャンスを逃してしまったCさんは、それからすぐに税理士に相談して、きちんとした帳簿作成を始めたとされています。
「もっと早く始めていれば」という後悔の言葉が印象的ですよね。
ケース4:経営状況がわからなくなったDさん
建築業を営むDさんは、毎月それなりに売上があり、特に困っている様子はありませんでした。
でも、帳簿をつけていなかったため、どの案件が利益を生んでいるのか全くわからなかったんですね。
ある時、通帳を見てみると、思っていたよりも残高が少ないことに気づきました。
慌てて過去の取引を振り返ってみると、実は赤字の案件が複数あり、知らず知らずのうちに貯金を切り崩していたことが判明したんです。
帳簿をつけていれば、もっと早く気づいて対策できたはずですよね。
Dさんは今では簡単な会計ソフトを使って、月に一度は経営状況をチェックする習慣をつけているそうです。
ケース5:今からでも間に合ったEさん
ライターとして活動するEさんは、2年間帳簿をつけていませんでした。
でも、このままではまずいと思い、税理士さんに相談したんですね。
税理士さんのアドバイスで、通帳の記録や請求書、領収書などを集めて、過去2年分の帳簿を作り直すことにしました。
時間はかかりましたが、なんとか帳簿を整備できたそうです。
過去の分を整理するのは大変でしたが、間に合ってよかったとEさんは安堵されています。
今では会計ソフトを使って、毎月きちんと記帳する習慣がついているとのことです。
今からでも間に合う!帳簿の始め方
まずは過去の記録を集めましょう
帳簿をつけていなかった期間があっても、大丈夫ですよ。
まずは過去の取引記録を集めることから始めましょう。
通帳のコピー、クレジットカードの明細、請求書、領収書、レシートなど、お金の動きがわかるものは全て集めてみてください。
捨ててしまったものは仕方ありませんが、できる限り探してみることが大切なんですね。
銀行やクレジットカード会社に問い合わせれば、過去の明細を再発行してもらえることもありますよ。
シンプルな方法から始めてOKです
「簿記の知識がないから無理」と思っていませんか?
実は、今は簿記の知識がなくても使える会計ソフトがたくさんあるんですね。
freee、マネーフォワード、弥生会計などのクラウド会計ソフトは、初心者でも直感的に使えるように設計されています。
銀行口座やクレジットカードと連携させれば、自動で取引データを取り込んでくれるので、入力の手間も大幅に減らせるんですよ。
月額1,000円程度から使えるプランもあるので、費用面でもハードルは低いと言えますね。
わからないことは専門家に相談を
一人で抱え込まないでくださいね。
税理士さんに相談すれば、過去の帳簿の作り直しから、今後の記帳方法まで、丁寧にサポートしてもらえます。
「税理士に頼むとお金がかかる」と思うかもしれませんが、青色申告の節税効果を考えれば、十分に元が取れることがほとんどなんですね。
また、税務署でも無料の記帳指導を行っていますので、気軽に相談してみるのもいいかもしれません。
商工会議所や青色申告会でも、記帳についての相談を受け付けていますよ。
毎日少しずつ習慣化しましょう
帳簿づけで一番大切なのは、実は「習慣化」なんですね。
溜め込んでしまうと、後で一気にやるのが本当に大変になってしまいます。
おすすめは、毎日5分だけでも帳簿をつける時間を作ることです。
朝のコーヒータイムや、夜寝る前の少しの時間でもいいんです。
レシートをスマホで撮影するだけでも記録できる会計ソフトもありますので、外出先でもサッと処理できますよね。
最初は大変に感じるかもしれませんが、1ヶ月も続けば習慣になってくるはずですよ。
完璧を目指さなくても大丈夫
「間違えたらどうしよう」と不安になる気持ち、よくわかります。
でも、最初から完璧を目指す必要はないんですね。
大切なのは、取引の記録を残すこと、そして少しずつでも継続することです。
間違えても後から修正できますし、わからないことは調べたり聞いたりすればいいんです。
「とりあえず始めてみる」という気持ちで、ハードルを下げて取り組んでみてくださいね。
まとめ:今日から一歩を踏み出しましょう
個人事業主が帳簿をつけていないことは、法律違反であり、多くのリスクを抱えることになります。
税務調査での追徴課税、青色申告特典の喪失、融資の困難、経営状況の把握不能など、デメリットは本当に大きいんですね。
でも、今からでも決して遅くはありません。
過去の記録を集めて、簡単な会計ソフトから始めれば、誰でも帳簿をつけることができますよ。
完璧を目指さず、まずは「記録を残す」ことから始めてみましょう。
必要であれば、税理士さんや税務署、商工会議所などに相談することも大切です。
帳簿をきちんとつけることは、あなたの事業を守り、成長させるための基盤なんですね。
節税メリットも受けられて、経営判断もしやすくなり、いざという時の融資も受けやすくなります。
あなたの未来のために、今日から始めませんか
「明日から始めよう」と思っていても、なかなか始められないものですよね。
でも、この記事を読んでいるということは、きっと「何とかしなきゃ」という気持ちがあるからだと思うんです。
その気持ちを大切にして、今日から小さな一歩を踏み出してみませんか?
まずは通帳を開いて、今月の取引を確認することから始めてみてください。
会計ソフトの無料体験版をダウンロードしてみるのもいいですね。
税務署に電話して、記帳指導の予約を取ってみるのもいいかもしれません。
どんな小さなことでもいいんです。
今日の一歩が、あなたの事業の未来を大きく変えるかもしれませんよ。
帳簿をきちんとつけることで、お金の不安から解放されて、もっと本業に集中できるようになります。
事業の数字が見えるようになれば、自信を持って経営判断ができるようになりますよね。
税務調査の心配もなくなって、安心して眠れる夜を取り戻せるはずです。
きっと大丈夫です。
多くの個人事業主さんが、同じように悩みながらも、一歩ずつ前に進んでいますよ。
あなたも必ずできます。
私たちも、一緒に頑張りましょうね。