風邪で味がしないのはなぜ?【知恵袋】

風邪で味がしないのはなぜ?【知恵袋】

風邪をひいた時、急に食べ物の味がしなくなって、せっかくの食事が楽しめなくなった経験はありませんか?

「大好きなカレーを食べても何も感じない」「お茶なのかお湯なのかわからない」そんな状態になると、不安になりますよね。

もしかしたら「これってコロナなの?」「ずっとこのままだったらどうしよう」と心配している方もいらっしゃるかもしれませんね。

この記事では、風邪で味がしなくなるメカニズムから、どのくらいで治るのか、自宅でできる対処法、そして病院に行くべきタイミングまで、一緒に見ていきましょう。

きっと読み終わる頃には、今の状態への不安が軽くなって、適切な対処法がわかるはずですよ。

風邪で味がしないのは「嗅覚の低下」が原因なんです

風邪で味がしないのは「嗅覚の低下」が原因なんです

結論から言うと、風邪で味がしなくなる最も大きな原因は、鼻の詰まりや炎症による「嗅覚の低下」なんですね。

実は私たちが感じている「味」の多くは、舌だけではなく、鼻で感じる「におい」が大きく関わっているんです。

舌で感じられるのは甘味・塩味・酸味・苦味・うま味という基本的な味だけで、食べ物の豊かな風味のほとんどは嗅覚によるものとされています。

だから鼻が詰まったり、鼻の機能が落ちたりすると、「味がしない」と感じてしまうんですね。

風邪が治って鼻の通りが良くなれば、多くの場合は自然に味覚も戻ってきますから、まずは安心してくださいね。

なぜ風邪で味がしなくなるのか?そのメカニズム

嗅覚と味覚の深い関係

味がしないと感じる時、実は舌の味覚そのものは正常に働いていることが多いんですね。

私たちが「味」として認識しているものの7〜8割くらいは、実は「香り」なんです。

試しに鼻をつまんで食べ物を食べてみると、味が薄く感じたり、何を食べているのかわからなくなったりしますよね。

これは舌で感じる基本五味だけでは、食べ物の豊かな風味を十分に感じ取れないことを示しているんですね。

つまり、嗅覚(におい)・味覚(舌の感覚)・視覚(見た目)・触覚(食感)などが組み合わさって、初めて私たちが感じる「おいしい味」ができあがるわけなんです。

風邪ウイルスが鼻に与える影響

風邪をひくと、ウイルスや細菌が鼻やのどの粘膜に感染して炎症を起こします。

すると鼻の粘膜が腫れたり、鼻水がたくさん出たりして、におい物質が鼻の奥にある嗅細胞まで届きにくくなってしまうんですね。

嗅細胞というのは、においを感知する特別な細胞で、鼻の奥の天井部分に存在しているんです。

鼻が詰まっていると、空気の流れが悪くなって、におい成分がこの嗅細胞に到達できないわけなんですね。

さらに、ウイルスが嗅細胞や嗅神経そのものにダメージを与えてしまうこともあるとされています。

この場合、鼻の通りが良くなっても、しばらく嗅覚が戻らないことがあるんですね。

「感冒後嗅覚障害」という診断名もあります

風邪やインフルエンザなどのウイルス感染の後に、嗅覚だけがなかなか戻らない状態を「感冒後嗅覚障害」と呼ぶことがあります。

これは特に中高年の女性に多いとされていて、風邪の他の症状は治っているのに、においだけが分からない状態が続くんですね。

嗅覚が落ちると、においが分からないだけでなく、「味がしない」「食事が楽しくない」という状態になってしまいます。

ですから「味覚障害」だと思っていても、実は「嗅覚障害」が原因だったというケースがとても多いんですね。

これってコロナなの?風邪との違いは?

新型コロナウイルスの流行以降、「味やにおいがしない=コロナかも」と考える方が増えましたよね。

確かにコロナでも嗅覚・味覚障害は有名な症状ですが、普通の風邪やインフルエンザ、副鼻腔炎でも同じような症状は起こりうるんですね。

違いとしては、新型コロナの場合、嗅覚・味覚障害が他の症状よりも先に出たり、単独で出たりすることもあると報告されています。

一方、普通の風邪の場合は、鼻水・鼻づまり・のどの痛み・発熱といった典型的な風邪症状と一緒に、味がしなくなることが多いんですね。

いずれにしても、心配な場合や症状が続く場合は、医療機関に相談するのが安心ですよね。

どのくらいで治るの?自然に戻るものなの?

多くの場合は風邪の回復とともに改善します

軽い風邪による一時的な嗅覚・味覚の低下は、風邪が治って鼻の通りが良くなれば、自然と戻ってくることが多いとされています。

鼻づまりが原因の場合は、鼻の炎症が治まって粘膜の腫れが引けば、数日から1週間程度で改善することもあるんですね。

ですから、まだ風邪の症状が残っている間は、焦らず様子を見ることも大切かもしれませんね。

ウイルスによるダメージの場合は時間がかかることも

もしウイルスが嗅粘膜や嗅神経自体を傷つけてしまった場合は、回復に少し時間がかかることもあるんです。

「感冒後嗅覚障害」では、数週間から数か月かけて徐々に改善していくこともあるとされています。

医師の見解では、ウイルス感染による風味障害は緊急性は低く、自然治癒することもあるそうですが、長引く場合は専門医の診察を受けることが推奨されているんですね。

完全に戻らないこともあるの?

ほとんどの場合は時間とともに改善しますが、残念ながら完全には戻らないケースもあると言われています。

特に高齢の方や、嗅覚障害が長期間続いた場合は、回復が難しくなることもあるそうなんですね。

だからこそ、早めに対処することが大切なんです。

こんな時は病院へ!受診の目安を知っておきましょう

2週間以上続く場合は耳鼻咽喉科へ

風邪の症状が治まってきたのに、においや味が戻らない状態が2週間以上続く場合は、耳鼻咽喉科を受診することが推奨されています。

早めに適切な治療を始めることで、嗅覚が元に戻る可能性が高まるとされているんですね。

以前は「様子を見ていれば治ることが多い」とされていましたが、最近では感冒後嗅覚障害が長期化・固定化するリスクも指摘されているんです。

ですから、「そのうち治るだろう」と放置せず、気になったら早めに相談するのが安心ですよね。

急激に全く匂いがしなくなった場合

急に全くにおいがしない、味がしないという状態になった場合も、念のため受診したほうが良いかもしれませんね。

特に風邪の症状がほとんどないのに嗅覚・味覚だけが突然失われた場合は、他の原因も考えられますから、注意が必要なんです。

こんな症状があったらすぐに受診を

以下のような症状を伴う場合は、副鼻腔炎などの可能性もあるため、早めの受診が大切です。

  • 高熱が続いている
  • 強い顔面痛や頭痛がある
  • 黄色や緑色の鼻水が出る
  • 頭部を打った後に匂いがしなくなった

こういった症状があると、単なる風邪ではなく、他の病気が隠れている可能性もあるんですね。

病院ではどんな検査や治療をするの?

耳鼻咽喉科では、まず問診で症状の経過を詳しく聞いてから、鼻の中を視診したり、内視鏡で詳しく観察したりします。

嗅覚検査では、いくつかの異なるにおいを嗅いでもらって、嗅覚の程度を調べることもあるんですね。

治療としては、ステロイド点鼻薬やビタミン剤の処方、そして嗅覚トレーニングの指導などが行われることが多いとされています。

原因によっては、副鼻腔炎の治療として抗生物質が処方されることもあるんですね。

自宅でできる対処法・セルフケアを試してみましょう

病院に行くほどではないけれど、少しでも早く良くなりたいという方のために、自宅でできるケアをご紹介しますね。

鼻のケアで粘膜の回復を助ける

生理食塩水での鼻うがい

鼻うがいは、鼻の中の汚れやウイルスを洗い流して、粘膜の回復を助けてくれるんです。

1日1回程度、市販の鼻うがい用の器具や生理食塩水を使って、優しく洗い流してみてくださいね。

水道水をそのまま使うと鼻がツーンと痛くなることがあるので、体液に近い濃度の生理食塩水を使うのがポイントなんです。

薬局で鼻うがい専用の製品も売っていますから、初めての方はそちらを使うと安心かもしれませんね。

蒸気吸入で鼻の通りを改善

蒸しタオルや加湿器の蒸気を5分程度吸うことで、鼻の通りが良くなることがあります。

温かい蒸気は鼻の粘膜を温めて血流を良くし、炎症の改善を助けてくれるんですね。

お風呂にゆっくり浸かって、湯気を吸い込むのも効果的ですよ。

嗅覚トレーニングを始めてみましょう

最近注目されているのが、自宅でできる「嗅覚トレーニング」なんです。

これは特定の香りを繰り返し嗅ぐことで、嗅覚神経の回復を促すという方法なんですね。

基本的な嗅覚トレーニングの方法

医療機関や専門家が推奨しているのは、以下の4つの香りを使う方法です。

  • レモン(柑橘系の香り)
  • ローズ(花の香り)
  • クローブまたはユーカリ(スパイシーな香り)
  • コーヒー(焦げた香り)

1日2回、朝と夜に、それぞれの香りを20秒ずつ嗅ぐことを、3か月程度続けるのが目安とされています。

嗅ぐときは、その香りを思い出しながら、集中して嗅ぐことが大切なんですね。

家にあるもので始められます

専用のアロマオイルがなくても大丈夫なんです。

実際に、家にあるスパイス(カレー粉、シナモン、ハーブなど)を使ってトレーニングしたところ、「嗅覚の戻りが早かった」と感じた方の体験談もあるんですね。

レモンの皮、コーヒー豆、ミントの葉など、身近なもので始めてみるのも良いかもしれませんね。

継続することが大切です

嗅覚トレーニングは、すぐに効果が出るものではないかもしれません。

でも、毎日コツコツと続けることで、少しずつ嗅覚が戻ってくる可能性があるとされているんです。

「今日はちょっとコーヒーの香りが分かった気がする」といった小さな変化を見逃さずに、前向きに続けてみてくださいね。

生活習慣を整えて回復を早める

十分な睡眠と栄養を

風邪の回復には、やはり十分な休養と栄養が基本ですよね。

睡眠をしっかりとって、バランスの良い食事を心がけることで、体の免疫力が高まって、嗅覚の回復も早まるかもしれませんね。

ビタミンB群や亜鉛は、神経の回復に役立つとされていますから、意識して摂ってみるのも良いかもしれません。

禁煙が大切です

タバコは嗅覚を低下させる大きな原因の一つとされています。

もし喫煙されている方は、これを機に禁煙を考えてみるのも良いかもしれませんね。

受動喫煙も嗅覚に影響を与える可能性がありますから、家族の協力も大切なんです。

ストレスを減らしてリラックスを

ストレスや疲労も、体の回復を遅らせる要因になることがあります。

リラックスできる時間を作って、心も体も休めてあげることが大切ですよね。

補完療法として鍼灸も選択肢の一つです

耳鼻科で検査を受けて、特に器質的な病気が見つからなかった場合、鍼灸を補助療法として併用するという選択肢もあるんですね。

顔面や首の血流を改善したり、自律神経を整えたりすることで、嗅覚の回復を助ける可能性があるとされています。

もちろん、まずは医療機関で原因をしっかり調べてもらうことが第一ですが、西洋医学と東洋医学を組み合わせるのも一つの方法かもしれませんね。

風邪で味がしない時の不安、一緒に解消していきましょう

ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

風邪で味がしなくなるのは、主に鼻の詰まりや炎症による嗅覚の低下が原因で、多くの場合は風邪の回復とともに自然に戻ってくることが分かりましたよね。

でも、2週間以上続く場合や、急激に嗅覚が失われた場合、強い痛みを伴う場合などは、早めに耳鼻咽喉科を受診することが大切なんです。

自宅でできることとしては、鼻うがいや蒸気吸入で鼻のケアをしたり、嗅覚トレーニングを続けたりすることが効果的とされています。

そして何より、十分な睡眠と栄養、ストレスを減らすことで、体全体の回復を助けることが基本なんですね。

味がしないというのは本当に辛いことですが、焦らず、適切な対処を続けることが大切です。

あなたの味覚が戻る日を信じて、できることから始めてみませんか

今、食事が楽しめなくて辛い思いをされているかもしれませんね。

でも、多くの方が同じ経験をして、そして回復されているんです。

まずは風邪をしっかり治すこと、そして鼻のケアや嗅覚トレーニングを少しずつ始めてみてください。

もし2週間以上経っても改善しない場合や、不安が強い場合は、遠慮せずに耳鼻咽喉科を受診してくださいね。

専門医に相談することで、安心できますし、適切な治療を受けられます。

あなたの嗅覚・味覚が一日も早く戻って、また美味しい食事を楽しめる日が来ることを、心から願っていますよ。

焦らず、でも諦めず、一緒に回復への道を歩んでいきましょうね。