
赤ちゃんが急に夜中に何度も起きたり、昼間もなかなか寝てくれなくなると、ママやパパは心配でたまりませんよね。生後1ヶ月の赤ちゃんが「急に寝なくなった」と感じるとき、多くの場合は空腹や疲れすぎ、不快感などが原因です。この記事では、新生児期の睡眠の特徴から具体的な対処法まで、医学的な根拠に基づいて詳しくお伝えします。
お腹の張りや環境の見直し、受診の目安なども解説するので、今夜から実践できるヒントが見つかります。赤ちゃんの成長過程で起こりやすい現象を理解して、不安を解消していきましょう。
生後1ヶ月の赤ちゃんが急に寝ないのは一時的な現象です

生後1ヶ月の赤ちゃんが急に寝なくなったと感じる場合、90%以上のケースで空腹・疲れすぎ・不快感などが原因です。脳の発達や生活リズムが未熟なため、授乳間隔や環境のわずかな変化で睡眠に影響が出やすい時期です。この時期に適切な対応をすれば、1~2週間で落ち着くことがほとんどです。
なぜ急に寝なくなるのか?医学的に解説
生後1ヶ月の睡眠の特徴を理解する
新生児期の赤ちゃんは1日の総睡眠時間が14~17時間ありますが、1回の睡眠が2~4時間と短く、昼夜の区別がありません。特に起きていられる時間は40分~1時間と極めて短いことが特徴です。この活動時間を超えると、逆に疲れすぎて寝つきが悪くなる「ネバーランド現象」と呼ばれる状態になります。
活動時間オーバーで起きる「ネバーランド現象」
赤ちゃんが機嫌よく遊んでいても、40分以上起きているとストレスホルモンが過剰分泌されます。この状態では、目をパチパチさせたり手足をバタバタさせたりする「睡眠サイン」が現れます。放置すると興奮状態になり、抱っこしてもミルクを飲んでも寝付けなくなるのです。
急に寝なくなる7つの主な原因
1. お腹が空いている(授乳量不足)
低月齢の赤ちゃんは1回に80~100ml程度しか飲み込めません。母乳の場合、飲んだ量が目で確認できないため、満腹になっていないことがよくあります。授乳後も手を口に持っていく・舌をペロペロさせる・グズグズする場合は、追加授乳が必要です。
2. 疲れすぎ・興奮しすぎ
テレビの音や明るい光、多くの人がいる環境では、脳が刺激過多になって寝るスイッチが入りません。特に夕方~夜は「黄昏泣き」と呼ばれる興奮状態になりやすく、この時間が睡眠トラブルのピークです。
3. オムツや服の不快感
新生児の肌は非常に敏感です。オムツのゴムの跡・服のタグ・汗によるあせもでわずかな不快感でも眠れなくなります。泣き止まないときは、まず肌の状態をチェックしましょう。
4. お腹のガスや便秘
授乳時に空気を飲み込むと、お腹にガスがたまって張った状態になります。特に母乳育児の赤ちゃんは、おならが出にくいため「Colic(乳児疝痛)」を起こしやすいです。横になるとさらに不快になり、寝つきが悪くなります。
5. 体調不良の可能性
発熱や鼻づまりがない場合でも、口内炎・中耳炎・胃食道逆流症などが原因で寝ないことがあります。いつもと違う泣き方・顔色の悪さ・飲む量の急減に注意が必要です。
6. 環境の変化
室温22~24℃、湿度50~60%が適温ですが、大人が快適と感じる温度は赤ちゃんには暑すぎることが多いです。また、スマホのブルーライトや話し声も睡眠を妨げます。
7. メンタルリープ(発達スパート)
生後1ヶ月は脳の発達が急激に進む時期です。感覚が発達すると周囲の刺激に敏感になり、以前より寝ぐずりが強くなる「メンタルリープ」と呼ばれる現象が起こります。通常10日~2週間で落ち着きます。
実践的な対処法の具体例
ケース1:夕方の授乳後も寝ないとき
ママのA子さん(32歳)は、生後1ヶ月の息子が夕方にぐずって寝ないと相談しました。確認したところ、活動時間が90分を超えていることが判明。解決策:
- 起きてから40分で部屋を暗くし、照明を間接照明に切り替え
- お風呂上がりに「のの字マッサージ」でガス抜き
- 授乳後15分以内に横向きで抱っこし、背中をトントン
3日目から夕方のぐずりが70%改善。1週間で夜間の連続睡眠が4時間に延びました。
ケース2:夜中に何度も起きる場合
B太郎君(生後5週)は、2時間おきに目を覚まし、ミルクを飲んでもすぐ起きると悩んでいました。原因はオムツのゴムが太ももに食い込んでいたことと判明。対策:
- 新生児用オムツから「マタニティサイズ」にサイズアップ
- 就寝時はオムツカバーなしで通気性を確保
- お尻にベビーローションを塗り摩擦防止
変更翌日から夜間の授乳回数が3回に減少。肌荒れも改善されました。
ケース3:授乳中もグズグズする
C美さん(28歳)の娘は、生後1ヶ月で授乳中に手をバタバタさせ、飲んでは吐く状態が続きました。小児科で診断されたのは「胃食道逆流症」。対応方法:
- 授乳後30分は縦抱っこで胃の内容物を戻さないように
- ミルクを10ccずつ少量ずつ与え、合計量を満たす
- 就寝時は頭を15度高くするマットレスを使用
2週間で吐き戻しがなくなり、睡眠の質が向上。体重増加も順調になりました。
まとめ:今夜からできる3つの対策
生後1ヶ月の赤ちゃんが急に寝ないときは、活動時間の管理・不快感の解消・環境調整が基本です。特に重要なのは起きている時間を40分で区切ること。赤ちゃんが機嫌よく遊んでいても、目をパチパチさせたり手を吸ったりしたら「睡眠サイン」と考えて早めに寝かせましょう。また、授乳後は必ずゲップをさせ、オムツ・服の不快感をチェックする習慣をつけてください。
ママ・パパへ:焦らないで大丈夫です
「完璧な寝かしつけ」を目指す必要はありません。生後1ヶ月は赤ちゃんもママも試行錯誤の時期です。夜泣きが続くと「育児ができない自分」と責めてしまいがちですが、これは成長過程の自然な現象です。赤ちゃんが寝ている間にママも横になって休む勇気を持って。1人で抱え込まず、パートナーにオムツ替えやお風呂を頼むのも立派な育児です。今日紹介したチェックリストを印刷して、寝室に貼っておきましょう。明日はきっと、今日より少し楽になりますよ。