新生児聴力検査で引っかかったらどうする?【知恵袋】

新生児聴力検査で引っかかったらどうする?【知恵袋】

赤ちゃんが生まれて間もなく受ける新生児聴力検査。
もし「引っかかった」「リファー」と判定されたら、親として大きな不安を感じてしまいますよね。
でも、初回検査で引っかかることは珍しくなく、その後の確認検査や精密検査で正常と判定される場合も多くあります。
この記事では、聴力検査で引っかかった場合の正しい対応方法、検査の仕組み、次のステップについて詳しく解説していきます。
赤ちゃんの聴力について不安を感じているママパパへ、知っておくべき情報をお届けします。

聴力検査で引っかかったことは異常ではない可能性が高い

聴力検査で引っかかったことは異常ではない可能性が高い

新生児聴力検査で「引っかかった」「リファー」と判定されることは、赤ちゃんの聴力に問題がある可能性を示唆するものではなく、単に「再度検査が必要」という意味です。

初回検査は生後わずか数日、赤ちゃんが眠っている状態で行われる簡易的なスクリーニング検査です。
そのため、赤ちゃんの動きや外部のノイズの影響で、正確な反応が得られずにリファー判定となることは珍しくありません。
確認検査で正常と判定される場合が大多数なので、一度引っかかったからといって、すぐに聴覚障害があると判断する必要はありません。

新生児聴力検査の流れと仕組みを理解する

初回検査:生後3日以内に実施

新生児聴力検査の最初のステップは、赤ちゃんが眠っている状態で行う初回検査です。
生後おおむね3日以内に実施されます。

この検査では、赤ちゃんに小さな音を聞かせ、以下の反応を測定します。

  • 脳からの聴覚反応
  • 耳の中からの音の反射

検査に要する時間は数分間で、赤ちゃんに痛みはなく、薬も使用しないため副作用もありません。
音に関する反応が確認されれば「パス」で終了し、反応が十分に確認できなかった場合が「リファー」と判定されます。

確認検査:生後1週間以内に実施

初回検査で「リファー」と判定された場合、生後おおむね1週間以内に確認検査を受けることになります。

確認検査は初回検査より丁寧に行われ、より正確な結果が得られます。
多くのケースでは、この確認検査で「パス」と判定され、検査は終了となります。

精密検査:さらに詳しい評価が必要な場合

初回検査と確認検査の両方で「リファー」と判定された場合、医師の指示に基づいて精密検査機関での詳しい聴力検査を受けることになります。

精密検査機関では、より高度な検査機器を用いて、赤ちゃんの聴力について詳細な評価を行います。
ここで初めて、赤ちゃんに聴覚障害があるかどうかが正確に判定されます。

実施される2つの検査方法とその特徴

自動ABR(自動聴性脳幹反応)

自動ABRは、頭や耳の周囲に電極を装着し、音を聞かせた際の脳の反応を測定する検査方法です。

赤ちゃんが眠っている状態でも検査が可能で、厚生労働省が推奨する検査方法でもあります。
音に反応した脳波を読み取ることで、聴覚機能を客観的に評価できます。

OAE(耳音響放射)

OAEは、耳に小さなプローブを挿入し、特定の音を送って内耳からの反射音を検出する検査方法です。

耳の奥にある蝸牛(かぎゅう)という器官からの反応を直接測定することで、聴覚器官の機能を調べます。
両方の検査方法を組み合わせることで、より正確な診断が可能になります。

引っかかった後の具体的な対応方法

ケース1:初回検査で「リファー」と判定された場合

初回検査で「リファー」と判定されても、慌てる必要はありません。
医療機関から確認検査の予約時期についての指導を受けるはずです。

具体的な対応としては、以下のようなステップを踏みます。

  • 医師からの説明と指導を受ける
  • 確認検査の実施日を予約する
  • 確認検査を受ける
  • 結果を確認する

このプロセス全体で、親としてできることは医師の指導に従い、予約した検査を受けることです。
むやみに不安がらず、まずは確認検査の結果を待つことが重要です。

ケース2:確認検査でも「リファー」と判定された場合

確認検査でも「リファー」と判定されるケースは、初回検査で引っかかった赤ちゃんの中でも少数派です。

この場合の対応としては、以下のようなステップになります。

  • 医師から精密検査の必要性について説明を受ける
  • 精密検査機関の紹介を受ける
  • 精密検査を実施する
  • 検査結果に基づいて、必要に応じて早期支援の開始

重要なのは、早期発見により聴覚障害が判明した場合、早期からの支援が可能になるということです。
現代では、聴覚障害が早期に発見されれば、補聴器の装用や言語聴覚士による支援など、適切な対応で赤ちゃんの発達を大きくサポートできます。

ケース3:精密検査で異常なしと判定された場合

初回検査や確認検査で「リファー」と判定されていても、精密検査で「異常なし」と判定されるケースも存在します。

これは初期の検査が簡易的なスクリーニングであるため、完全に正確とは限らないことを示しています。
この場合は検査は終了となり、親としても安心して通常の育児に専念することができます。

親として知っておくべき重要なポイント

検査に痛みや危険性はない

新生児聴力検査は、赤ちゃんにとって完全に安全な検査です。
痛みがなく、薬も使用しないため、副作用の心配もありません。

赤ちゃんを無理に起こす必要もなく、眠ったままの状態で検査を受けることができます。

初回検査の「引っかかり」は一般的

新生児聴力検査において、初回検査で「リファー」と判定されることは、決して珍しくない現象です。
実際には、初回検査で引っかかった赤ちゃんの大多数が、確認検査で「パス」となります。

統計的には、初回検査での「リファー」率は数パーセントに及びますが、その後の精密検査で聴覚障害と判定される赤ちゃんはごく少数です。

早期発見のメリット

もし赤ちゃんに聴覚障害があった場合、早期発見によって以下のようなメリットが得られます。

  • 早期からの補聴器装用が可能
  • 言語発達への適切なサポートが実現
  • 親が正しい育児方法を学べる
  • 赤ちゃんの学習や社会性発達が促進される

聴覚障害は、生まれた時点では親も気づきにくい障害ですが、新生児聴力検査によって、生まれたばかりの段階で発見することができるのです。

検査結果を受け取る時の心構え

医師の説明をしっかり聞く

検査結果が出たら、医師から詳しい説明を受けることが重要です。
わからないことがあれば、遠慮なく質問することをお勧めします。

医師の説明を通じて、現在の赤ちゃんの状態、次のステップ、今後の見通しなどが明確になります。

一度の検査結果に一喜一憂しない

初回検査での「リファー」は、最終的な診断ではありません。
確認検査や精密検査を経て、初めて正確な判定がなされます。

何度も検査を受けることになるかもしれませんが、それは赤ちゃんの聴力を正確に把握するための必要なプロセスです。

赤ちゃんの聴力異常の可能性がある場合のサポート

早期支援体制の活用

もし精密検査で聴覚障害が判定された場合、多くの地域で「早期療育」や「聴覚支援」のプログラムが用意されています。

これらのプログラムでは、以下のようなサポートが提供されます。

  • 言語聴覚士による指導
  • 親向けの育児支援
  • 補聴器の選定と調整
  • 他の保護者との交流機会

親の心理サポート

赤ちゃんに聴覚障害があると判定された場合、親の心理的負担は大きいかもしれません。
しかし、現代の医療技術と社会的支援により、聴覚障害を持つ子どもたちも、健やかに成長し、充実した生活を送ることができます。

医療機関やカウンセリングサービスを活用して、心理的なサポートを受けることも重要です。

具体例で見る「引っかかった」後の展開

具体例1:初回検査でリファー→確認検査でパスのケース

最も多いパターンがこのケースです。

赤ちゃんが生まれて2日目に初回検査を受けたところ、「リファー」と判定されました。
親は大きな不安を感じましたが、医師から「確認検査でほとんどのケースが正常と判定される」という説明を受けました。
生後6日目に確認検査を受けた結果、「パス」の判定が出たため、その後の検査は不要となりました。

このケースの親談:「最初は不安でしたが、医師の説明のおかげで落ち着いて確認検査を待つことができました。
結果が正常だったときは本当に安心しました。」

具体例2:初回・確認検査でリファー→精密検査で異常なしのケース

初回検査と確認検査の両方で「リファー」と判定されたケースです。

赤ちゃんが生後3日目の初回検査でリファー、生後6日目の確認検査でも再びリファーと判定されました。
親の不安は大きかったですが、精密検査機関での詳しい検査を受けたところ、「聴力は全く正常」との判定が出ました。
初期のスクリーニング検査が完全に正確とは限らないことが示されたケースです。

このケースの親談:「2度も引っかかったので、聴覚障害があるのではないかと覚悟していました。
精密検査で正常と判定されたときは、本当に涙が出るほど嬉しかった。」

具体例3:初回・確認検査でリファー→精密検査で聴覚障害と判定されたケース

このケースは、初回検査と確認検査で「リファー」が続き、精密検査で初めて聴覚障害が判定されるパターンです。

赤ちゃんの聴覚障害が新生児聴力検査によって早期に発見されたため、生後数ヶ月で補聴器の装用を開始し、言語聴覚士によるサポートを受けることになりました。
早期発見・早期支援により、赤ちゃんの言語発達や社会性発達が大きく促進されているという事例です。

このケースの親談:「新生児聴力検査がなければ、もっと後になるまで子どもの聴覚障害に気づかなかったと思います。
早期に発見してくれたおかげで、適切なサポートを受けることができ、子どもも健やかに成長しています。」

新生児聴力検査で引っかかった場合の正しい向き合い方

新生児聴力検査で「引っかかった」という結果は、親にとって大きな不安をもたらすかもしれません。
しかし、この検査は赤ちゃんの聴力を正確に把握し、必要に応じて早期支援につなぐためのものです。

重要なのは、以下の3点です。

  • 初回検査での「リファー」は確定診断ではなく、再検査が必要という意味に過ぎない
  • 確認検査で正常と判定される場合が大多数である
  • 万が一聴覚障害があった場合でも、早期発見により適切なサポートが可能

医師の指導に従い、指示された検査を受けることが最善の対応です。

背中を押すメッセージ

赤ちゃんの聴力検査で引っかかったというニュースは、どのママパパにとってもショックなものですよね。
でも、ここで重要なのは、赤ちゃんの将来に向けて、今できることをしっかりやることです。

新生児聴力検査は、赤ちゃんの成長を支援するための大切なツールです。
確認検査や精密検査を受けることで、赤ちゃんの聴力について正確な情報が得られます。

結果が良いことを祈りながらも、万が一のときは早期支援の道が用意されていることを知ってください。
赤ちゃんの聴力に関わらず、親の愛情と適切なサポートがあれば、赤ちゃんは健やかに成長します。

医師や専門家の指導を信頼して、赤ちゃんのための次のステップに進んでくださいね。
あなたは一人ではなく、多くの医療専門家やサポートプログラムがあなたとあなたの赤ちゃんを応援しています。

今は不安かもしれませんが、この検査を通じて赤ちゃんの健康について正確な情報が得られるのは、とても幸運なことです。
堂々と前に進みましょう。

キーワード: 新生児 聴力検査 引っかかった