
目をぎゅっと力を入れて閉じたときに痛みを感じる経験はありませんか?
このような症状は非常に一般的で、多くの場合は目の表面の炎症や傷が原因です。
しかし、放置していると悪化する可能性や、重い病気が隠れていることもあります。
この記事では、主な原因から対処法、受診の目安まで、詳しく解説していきます。
あなたの症状の原因を知ることで、適切な対応ができるようになるでしょう。
目をぎゅっと閉じると痛い場合、多くは目の表面の炎症や傷が原因です

目をぎゅっと閉じると痛い症状の多くは、角膜の傷や炎症、ドライアイ、またはまぶたの病気などの目の表面に関連する問題が原因です。
これらの原因は比較的一般的で、適切な治療によって改善することがほとんどです。
ただし、痛みが続く場合や他の症状を伴う場合は、眼科への受診が重要になります。
目をぎゅっと閉じると痛い理由と主な原因
なぜ目を閉じるときに痛みが生じるのか
目をぎゅっと力を入れて閉じる動作は、上まぶたが角膜や結膜に強く接触することになります。
このとき、もし角膜に傷があったり、目の表面が炎症を起こしていたり、ドライアイで乾燥していたりすると、その圧迫と摩擦が痛みとなって感じられるのです。
つまり、目を軽く閉じたり瞬きしたりする分には感じない程度の異常でも、強く閉じることで痛みが顕在化することがあります。
主な原因別の解説
1. 角膜の傷・角膜炎
角膜(黒目部分)の傷や炎症は、目をぎゅっと閉じると痛い症状の最も一般的な原因の一つです。
角膜は非常に敏感な部分で、わずかな傷でも大きな痛みを引き起こします。
典型的な症状:
- チクチク、またはゴロゴロとした痛み
- 目の充血
- 涙が止まらない
- まぶしさを感じる
- 視力の低下
主な原因:
- コンタクトレンズの長時間装用
- コンタクトレンズの破損や汚れ
- 目をこする行為
- 異物が目に混入した場合
- 強い紫外線による傷(雪目など)
2. ドライアイ
ドライアイは、涙の量や質の異常により目の表面が乾燥する状態です。
乾いた目で瞬きや目を閉じる動作を行うと、上まぶたが角膜と摩擦してヒリヒリ、痛い感覚が生じます。
典型的な症状:
- 目が乾く感覚
- ショボショボとした感じ
- 異物感がある
- 目の疲れやすさ
特に長時間のパソコンやスマートフォン作業、エアコンの使用、コンタクトレンズの装用によってドライアイは悪化しやすいです。
3. 結膜炎(アレルギー性・感染性など)
結膜(白目とまぶたの裏にある膜)が炎症を起こす結膜炎は、アレルギー性のものと感染性のものがあります。
炎症により、目を閉じたりこすったりするとヒリヒリとした痛みが生じます。
典型的な症状:
- 強いかゆみ
- 目の充血
- 目やにが出る
- 涙が止まらない
- 目を閉じたときのヒリヒリ感や痛み
4. まぶたの病気(ものもらい・霰粒腫・眼瞼炎など)
ものもらい(麦粒腫)や霰粒腫、眼瞼炎などのまぶたの炎症やしこりは、目を閉じたときに圧迫されて痛みが強くなります。
典型的な症状:
- まぶたが赤く腫れている
- 腫れた部分を押すと痛い
- しこりが触れられる
- 目を閉じたときに痛みが強くなる
5. 異物・逆さまつげ
砂やゴミ、まつげの毛、まつエク素材などが角膜や結膜に当たり続けることで痛みが生じます。
まばたきや目を閉じるときに、それらが触れて「何かが当たる」「ゴロゴロして痛い」という感覚が出ます。
6. コンタクトレンズ関連トラブル
コンタクトレンズ使用者は、レンズの破損・変形、長時間装用、不適切なケアなどによって角膜に傷や炎症が生じやすいです。
多くの場合、レンズを外すと痛みが軽くなることが特徴です。
7. 目の奥や周囲の病気(まれだが重要)
ほとんどのケースは目の表面の問題ですが、眼窩炎症・眼窩蜂窩織炎、外眼筋炎、視神経炎、副鼻腔炎など、目の周囲や奥の病気が原因となることもあります。
これらは比較的稀ですが、重要な病気です。
危険信号となる症状:
- 目を動かすと痛い
- 眼球を押すと痛い
- 発熱や頭痛を伴う
- 急激な視力低下
目をぎゅっと閉じると痛い場合の具体例と症状パターン
具体例1:コンタクトレンズ装用者の角膜傷
Aさんは毎日コンタクトレンズを装用していますが、ある日目をぎゅっと閉じたときに鋭い痛みを感じました。
症状としては、チクチクとした痛みと強い充血、涙が止まりません。
原因:前日にレンズをこすり洗いしたときに細かい傷をつけてしまったと考えられます。
対応:眼科受診により角膜の傷が確認され、レンズを一時中断して目薬による治療を受けました。
3日後には傷が治癒し、痛みも消失しました。
このケースでは、早期の眼科受診が重要でした。
具体例2:ドライアイによる痛み
Bさんは在宅勤務でパソコン作業が1日8時間以上あり、疲れ目が続いていました。
最近、目をぎゅっと閉じたときにヒリヒリとした痛みと異物感を感じるようになりました。
原因:長時間のパソコン作業とエアコンの使用により、ドライアイが進行していました。
対応:眼科診察でドライアイと診断され、防腐剤フリーの人工涙液と、必要に応じて目薬を使用することで改善しました。
同時に、1時間に1回は目を休めるなどの生活習慣の改善も重要でした。
具体例3:ものもらい(麦粒腫)
Cさんは目の上まぶたに赤い腫れが出ていることに気づきました。
腫れた部分を触ると痛く、目をぎゅっと閉じるとその圧迫で痛みが強くなります。
原因:まぶたにあるマイボーム腺(油を分泌する腺)が細菌感染を起こしました。
対応:眼科で診察を受け、抗菌目薬と内服抗生物質が処方されました。
1週間で腫れが引き、10日後には完全に治癒しました。
ものもらいは自然に治ることもありますが、医学的な治療により治癒を早めることができます。
受診した方がよいサインと受診の目安
早めの眼科受診が推奨される場合
以下のいずれかに当てはまる場合は、できれば当日から翌日には眼科を受診することをお勧めします。
- 強く閉じなくても、軽く閉じたり瞬きだけで痛い
- 目の痛みに加えて視力低下・かすみ・見える範囲が狭くなっている
- まぶしさが強い、涙が止まらない
- 目の充血が強い、白目がベタッと真っ赤に見える
- 目の周りが大きく赤く腫れている、または発熱がある
- コンタクト使用中に痛みや充血が急に出た
- 痛みが数日続いている、または悪化している
これらの症状がある場合は、自分で判断せず眼科医の診察を受けることが大切です。
症状が軽いうちに対応することで、より快適な回復が期待できます。
救急レベルで受診が必要な可能性があるケース
以下のような症状がある場合は、救急外来や救急相談を検討すべき深刻な状況です。
躊躇なく医療機関に連絡してください。
- 急に片目が強く痛む、急激な視力低下や頭痛、吐き気を伴う(急性緑内障発作の可能性)
- 目の奥の激しい痛み、視力低下、色の見え方の異常(視神経炎の可能性)
- 目の周囲が大きく腫れ、発熱と強い痛みがある(眼窩蜂窩織炎の可能性)
これらの症状は時間を争う可能性があります。
迷わず眼科専門医の診察を受けるか、救急車の利用も検討してください。
自分でできる対処法
受診までの一時的な対応
眼科へ行くまでの間に、以下のような対処法が有効です。
コンタクトレンズの一時中断
コンタクト装用者で目に痛みを感じる場合は、すぐにレンズを外して眼鏡に切り替えることをお勧めします。
これにより、角膜への刺激が大幅に減少します。
目をこすらない、押さえない
目をこすったり押さえたりすることは、角膜の傷や炎症を悪化させる原因になります。
症状が気になっても、できるだけ目に触らないようにしましょう。
市販の目薬の使用
市販の目薬を使う場合は、防腐剤無添加の人工涙液タイプが無難です。
角膜に傷がある可能性を考慮すると、防腐剤の刺激を避けることが重要です。
異物感への対応
異物感が強い場合、自分で無理に洗い流そうとすることは避けましょう。
かえって傷を広げる可能性があります。
眼科への受診をお勧めします。
重要:自己判断での対処には限界があります。
痛みが続く場合や症状が改善しない場合は、できるだけ早く眼科医の診察を受けることが最良の対応です。
目をぎゅっと閉じると痛い場合の対応方法のまとめ
目をぎゅっと閉じると痛い症状について、重要なポイントをまとめます。
原因は多様です:角膜炎やドライアイ、結膜炎、ものもらいなど、最も一般的な原因は目の表面に関連する問題です。
ただし、症状によっては目の奥や周囲の病気の可能性もあります。
受診の判断が重要です:「ぎゅっと力を入れた時だけ少し痛い」程度でも、数日続くならば眼科でチェックしておくと安心です。
特にコンタクト使用者で、痛みに加えて充血や視力低下がある場合は、早めの受診が強く勧められています。
自己対処には限界があります:レンズの一時中断や目薬の使用は一時的な対応に過ぎません。
根本的な原因を特定して治療するためには、眼科医の診察が不可欠です。
重い病気を見逃さない:ほとんどのケースは軽い問題ですが、稀に急性緑内障や視神経炎などの重い病気が隠れていることもあります。
急激な症状の悪化や、目の奥の激しい痛み、急激な視力低下がある場合は、躊躇なく救急医療を受けてください。
あなたの目の健康を優先させましょう
目をぎゅっと閉じると痛いという症状は、あなたの目が何らかの異常を示しているサインです。
「放置していれば治るだろう」という考えは危険です。
今、この瞬間に痛みを感じているのであれば、眼科への受診を強くお勧めします。
症状が軽いと感じても、眼科医の診察を受けることで、隠れた原因を発見できる可能性があります。
多くの目の問題は、早期に対応すれば簡単に改善します。
数日痛みが続いているのであれば、時間を作って眼科を受診してみてください。
あなたの目は生涯にわたって使い続ける大切な器官です。
今から適切なケアと医学的なサポートを受けることで、今後の目の健康を守ることができます。
躊躇せず、眼科医に相談してください。
あなたの目の不快感や痛みは、医療専門家にしか根本的には解決できません。
清潔で快適な視生活を取り戻すために、まずは第一歩を踏み出しましょう。