
階段を踏み外したり、ちょっとした段差でグキッと足首や膝を捻ってしまったこと、ありますよね。
でも、その後も普通に歩けるし、見た目も腫れていない。
「もしかして大したことないのかな?」って思いつつも、動かすと痛みがあって気になる…そんな経験をされている方、きっと多いんじゃないでしょうか。
実はこの「歩けるけど痛い、腫れてない」という状態、油断できないんですね。
見た目には変化がなくても、内部では靭帯や腱に微細な損傷が起きている可能性があるんです。
この記事では、そんな捻挫の症状について、なぜ腫れていないのに痛いのか、どう対処すればいいのか、そして放置するとどんなリスクがあるのかを、整形外科の知見をもとに優しく解説していきますね。
正しいケアをすれば、早く日常生活に戻れますし、将来的な関節の不安定化も防げるんですよ。
歩けるけど痛い捻挫、実は靭帯損傷かもしれません

結論から言うと、捻挫で歩けるけど痛みがあって腫れていない場合でも、軽度から中等度の靭帯損傷や炎症が起きている可能性が高いんですね。
「歩けるから大丈夫」と思いがちですが、見た目の変化が少なくても、関節内部では靭帯の微細な断裂や伸張が進んでいることがあるんです。
特に足首や膝の捻挫では、このような症状がよく見られるとされています。
整形外科医の間では、この段階での適切なケアが、その後の回復スピードや再発防止に大きく影響すると言われているんですね。
ですから、「腫れてないから放っておいても大丈夫」と考えるのは、ちょっと危険かもしれません。
痛みがあるということは、体が「ここに損傷がありますよ」というサインを送っているということなんです。
2025年以降の医療相談サイトやSNSでも、こうした「歩けるけど痛い」症状での相談が増加傾向にあって、早期の適切なセルフケアや医療機関受診の重要性が強調されているんですよ。
なぜ腫れていないのに痛みがあるの?
腫れがない理由は軽度の損傷だから
捻挫をしたのに腫れない理由、気になりますよね。
実は腫れというのは、内出血や炎症による体液の貯留が目に見える形で現れたものなんです。
腫れが出ないということは、血管の損傷が最小限で、内出血や炎症反応がそれほど大きくないということを意味しているんですね。
でも、これは「損傷がない」ということではないんです。
軽度の靭帯損傷では、靭帯の繊維が微細に断裂したり伸びたりしていても、大きな血管が傷ついていないため、腫れとして現れにくいんですよ。
つまり、見た目には変化がなくても、関節を支える靭帯には確実にダメージが及んでいる可能性があるということなんですね。
靭帯の微細断裂は見えないけれど痛む
靭帯というのは、関節を安定させるための強靭な繊維組織なんですが、同時に神経も豊富に通っているんですね。
ですから、たとえ微細な断裂であっても、その部分の神経が刺激されて痛みとして感じられるんです。
特に関節を動かしたときや、体重をかけたときに痛みが強くなるのは、損傷した靭帯が引っ張られたり、炎症部分に負荷がかかったりするからなんですね。
階段の上り下りや、膝の曲げ伸ばしで刺すような痛みを感じる方も多いんじゃないでしょうか。
これは靭帯損傷の典型的な症状と言えるんです。
炎症は起きているけれど軽度だから
捻挫をすると、体は自然に炎症反応を起こして、損傷部位を修復しようとするんですね。
この炎症反応が大きいと腫れや熱感として現れるんですが、軽度の損傷では炎症も穏やかなため、外見上の変化が少ないんです。
でも、炎症が起きていることには変わりないので、ジンジンした痛みや違和感、引っかかり感といった症状は残るんですよ。
この段階で適切にケアすることで、炎症の長期化を防ぎ、早期回復につながるんですね。
足首と膝で起こりやすい損傷パターン
捻挫は足首と膝で特に多いんですが、それぞれ損傷しやすい靭帯が異なるんです。
足首の場合は、外側靭帯(特に前距腓靭帯)が最も損傷しやすいとされています。
内側に足首を捻る動作、いわゆる内反捻挫で起こることが多いんですね。
一方、膝の場合は、前十字靭帯や側副靭帯の損傷が考えられます。
特にスポーツや急な方向転換で膝が不自然な方向に捻られたときに起こりやすいんです。
転倒や踏み外し、筋力不足による関節の不安定性も、捻挫の大きな原因になっているんですよ。
症状から見る捻挫の重症度チェック
軽度の捻挫(Ⅰ度)の特徴
軽度の捻挫は、歩行が可能で、痛みも軽いレベルのものを指します。
具体的には以下のような症状があるんですね。
- 歩くことはできるが、少し痛みがある
- 腫れはほとんどない、またはわずか
- 関節の動きはほぼ正常
- 圧痛(押すと痛い)が軽度
この段階では、靭帯が伸びている程度で、断裂はしていないか、ごく軽度の微細断裂にとどまっているんですよ。
とはいえ、適切なケアをしないと中等度に悪化したり、慢性化したりするリスクがあるので、油断は禁物なんですね。
中等度の捻挫(Ⅱ度)の特徴
中等度の捻挫になると、症状が少し重くなってきます。
- 歩行は可能だが、動作時に強い痛みがある
- 軽度の腫れや内出血が見られることもある(ただし必ずしも目立つわけではない)
- 関節に不安定感がある
- 可動域に制限が出てくる
この段階では、靭帯の部分断裂が起きている可能性が高いんです。
「歩けるから大丈夫」と思っても、実は靭帯が切れかかっている状態かもしれないんですね。
中等度の場合は、整形外科の受診が強く推奨されているんですよ。
重度の捻挫(Ⅲ度)との違い
重度の捻挫になると、さすがに歩行が困難になることが多いんですね。
- 歩けない、または歩くのが非常に困難
- 明らかな腫れと内出血
- 関節が非常に不安定で、グラグラする感じ
- 強い痛みで体重をかけられない
重度では靭帯が完全に断裂していることが多く、手術が必要になることもあるんです。
ただし、「歩けるけど痛い」という今回のケースでも、実は中等度から重度に移行する途中段階ということもあり得るので、注意が必要なんですよ。
こんな症状があったら要注意
以下のような症状がある場合は、見た目に腫れがなくても、早めに医療機関を受診した方が良いかもしれませんね。
- 階段の上り下りで強い痛みがある
- 膝や足首が「抜ける」ような感覚がある
- 関節に引っかかり感やカクカクする感じがある
- 痛みが日を追うごとに強くなる
- 骨の上を押すと激しく痛む(骨折の可能性)
- 安静にしていても痛みがある
これらは靭帯の断裂や、半月板損傷、最悪の場合は骨折のサインかもしれないので、自己判断は避けた方が安心ですよね。
具体的な対処法とケアの方法
RICE療法が基本中の基本
捻挫の初期対応として、世界中の整形外科医が推奨しているのがRICE療法なんです。
これは以下の4つの英単語の頭文字をとったものなんですね。
- Rest(安静):痛む部位を動かさず、安静にする
- Ice(冷却):氷や保冷剤で患部を冷やす(15〜20分を1日数回)
- Compression(圧迫):弾性包帯やサポーターで適度に圧迫する
- Elevation(挙上):患部を心臓より高い位置に上げる
このRICE療法を受傷後すぐに始めることで、炎症の拡大を防ぎ、痛みを軽減し、回復を早めることができるんですよ。
特に冷却は、受傷後48時間以内が最も効果的とされているんですね。
アイシングの正しいやり方
アイシングは効果的ですが、間違った方法だと凍傷の危険もあるので、正しく行いたいですよね。
- 氷や保冷剤を直接肌に当てず、タオルで包む
- 15〜20分冷やしたら、1時間以上間隔をあける
- 受傷後2〜3日は1日に3〜4回行う
- 痛みや腫れが落ち着いてきたら、冷却の回数を減らす
冷やしすぎると血行が悪くなって逆効果になることもあるので、適度な時間を守ることが大切なんですね。
テーピングやサポーターの活用
捻挫した関節を保護するために、テーピングやサポーターを使うのも効果的なんです。
弾性包帯やサポーターで適度に圧迫することで、関節の安定性が増し、痛みも軽減されるんですよ。
ただし、きつく巻きすぎると血行を妨げてしまうので、指先が冷たくなったりしびれたりしないか、こまめにチェックしてくださいね。
薬局でも手に入る簡易的なサポーターでも十分効果がありますし、スポーツ用品店には専門的なものもあるので、症状に合わせて選ぶと良いかもしれませんね。
痛みが続くなら48時間以内に受診を
RICE療法を行っても痛みが続く場合や、日常生活に支障が出る場合は、48時間以内に整形外科を受診することが推奨されているんです。
整形外科では、レントゲンやMRIで骨折や靭帯断裂の有無を確認してくれますし、必要に応じて適切な治療やリハビリテーションを提案してくれるんですね。
「たかが捻挫」と思わずに、専門家の意見を聞くことが、長期的な関節の健康を守ることにつながるんですよ。
放置するとどんなリスクがあるの?
炎症が長期化して慢性化する
軽度の捻挫でも放置すると、炎症が長引いて慢性的な痛みに変わることがあるんですね。
急性期の適切な処置を怠ると、体の自然治癒だけでは十分に回復せず、慢性捻挫という状態になってしまうことがあるんです。
慢性捻挫になると、少しの負荷でも痛みが出たり、天候によって痛んだりと、日常生活に長期的な影響を及ぼしてしまうんですよ。
関節が不安定になり再発しやすくなる
靭帯が適切に治らないと、関節の安定性が失われてしまうんですね。
そうすると、ちょっとした動作で再び捻挫しやすくなってしまうんです。
「癖になる」という表現を聞いたことがあるかもしれませんが、これは医学的にも事実なんですよ。
一度損傷した靭帯が不完全に治ると、関節の固定力が弱まって、再発のリスクが高まってしまうんですね。
半月板や軟骨の損傷につながる可能性
関節が不安定なまま使い続けると、関節内の他の組織にも負担がかかるんです。
特に膝の場合、半月板や軟骨といった、クッションの役割をする組織が傷つきやすくなるんですね。
半月板損傷や軟骨損傷は、靭帯損傷よりも治りにくく、場合によっては手術が必要になることもあるんですよ。
ですから、初期の段階でしっかりケアすることが、将来の大きなトラブルを防ぐことにつながるんですね。
変形性関節症のリスクも
長年にわたって関節の不安定性や微細な損傷を放置すると、将来的に変形性関節症のリスクが高まるとされているんです。
変形性関節症は、関節の軟骨がすり減って痛みや変形が起こる病気で、進行すると日常生活に大きな支障が出ることもあるんですね。
若いうちの小さな捻挫が、何十年後の関節の健康に影響するかもしれないと思うと、やっぱり早めのケアが大切だなって感じますよね。
治癒期間と回復のための工夫
軽度なら1〜2週間で回復
軽度の捻挫であれば、適切なケアをすることで1〜2週間程度で痛みが軽減し、日常生活に戻れることが多いんですね。
ただし、完全に靭帯が修復されるまでには数週間かかるので、痛みがなくなったからといってすぐに激しい運動を再開するのは避けた方が良いんですよ。
焦らず、段階的に活動レベルを上げていくことが、再発防止につながるんですね。
中等度なら3〜4週間が目安
中等度の捻挫では、3〜4週間ほどの回復期間が必要になることが多いんです。
この場合は、テーピングやサポーターでの固定、リハビリテーションが重要になってくるんですね。
整形外科での指導のもと、徐々に関節の可動域を広げたり、筋力を回復させたりするトレーニングを行うと、より早く、より安全に回復できるんですよ。
リハビリで筋力と柔軟性を取り戻す
捻挫の回復期には、リハビリテーションがとても大切なんですね。
痛みが落ち着いてきたら、関節周囲の筋肉を鍛えることで、関節の安定性を高めることができるんです。
例えば、足首の捻挫であれば、タオルギャザー(床に置いたタオルを足指でたぐり寄せる運動)や、チューブを使った抵抗運動が効果的なんですよ。
膝の場合は、太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えるエクササイズが推奨されているんですね。
筋力と柔軟性を取り戻すことで、再発のリスクをぐっと減らせるんです。
日常生活での注意点
回復期間中は、日常生活でも少し気をつけたいポイントがあるんですね。
- 長時間の立ち仕事や歩行は避ける
- 段差や不安定な場所では特に注意する
- ヒールの高い靴や不安定な靴は履かない
- 痛みが出たら無理せず休む
こういった小さな配慮が、回復を早めることにつながるんですよ。
まとめ:歩けても痛みがあるなら適切なケアを
捻挫で歩けるけど痛い、腫れてないという状態でも、決して油断してはいけないんですね。
見た目には変化がなくても、関節内部では靭帯の微細な損傷や炎症が起きている可能性が高いんです。
軽度から中等度の捻挫であっても、適切なケアをしないと、慢性化したり再発しやすくなったり、さらには半月板や軟骨の損傷につながることもあるんですよ。
まずはRICE療法(安静・冷却・圧迫・挙上)を受傷後すぐに始めることが大切なんですね。
そして、痛みが続く場合や日常生活に支障が出る場合は、48時間以内に整形外科を受診することが推奨されているんです。
「たかが捻挫」と軽く考えず、専門家の意見を聞くことが、将来の関節の健康を守ることにつながるんですよ。
治癒期間は軽度で1〜2週間、中等度で3〜4週間が目安ですが、焦らず段階的に活動レベルを上げていくことが再発防止のカギなんですね。
リハビリで筋力と柔軟性を取り戻すことも、とても重要なんです。
あなたの関節を大切にしてあげてください
もしいま、捻挫で歩けるけど痛みがあって、「これくらい大丈夫かな」と迷っているなら、ぜひ一度ご自身の体を労ってあげてほしいんですね。
痛みは体からの大切なメッセージなんです。
無理をして悪化させてしまうよりも、早めにケアをして、しっかり回復させることが、結果的に早く日常生活に戻れる近道になるんですよ。
もし不安があれば、遠慮せずに整形外科を受診してみてくださいね。
専門家に診てもらうことで、安心して回復に専念できますし、適切なアドバイスももらえるんです。
あなたの関節は、これからも長く使い続ける大切な体の一部です。
今のうちにしっかりケアして、将来の健康な生活を守ってあげてくださいね。
きっと体もあなたの優しさに応えて、しっかり回復してくれるはずですよ。