
朝起きて耳掃除をしていると、なぜか片方の耳だけ耳垢が湿っていることがありますよね。
「なんで片方だけ?」「体質の問題なの?」「もしかして病気?」と不安になってしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、片方だけ耳垢が湿っている場合、多くは一時的な原因によるもので、必要以上に心配する必要はありません。
この記事では、片方だけ耳垢が湿っている原因から適切な対処方法まで、耳鼻科医の見解をもとに詳しく解説していきます。
正しい知識を身につけて、適切にケアできるようになりましょう。
片方だけ耳垢が湿っている原因と対処法

片方の耳だけ耳垢が湿っている場合、体質ではなく一時的な原因によるものである可能性が高いとされています。
主な原因は、水分の混入、皮脂腺の分泌の活発化、炎症による滲出液、耳垢栓塞による湿性化などが挙げられます。
対処法としては、耳の入り口を軽くタオルで拭き取る程度に留め、綿棒などでの過度な耳掃除は避けることが重要です。
症状が続く場合や気になる症状がある場合は、耳鼻科での診察を受けることをおすすめします。
なぜ片方だけ耳垢が湿るのか?4つの主な原因
水分の混入による湿性化
最も多い原因の一つが、水分の混入です。
入浴や水泳の後に片方だけ湿った耳垢が出ることがよくあります。
耳の中に水が入って耳垢に混じると、あとから湿った耳垢が出てくることがあります。
この場合は一過性のものであり、問題となることはまずないとされています。
皮脂腺の分泌が活発になる場合
耳の中にも皮脂腺があるため、運動による発汗や局所的な皮脂分泌の増加により、片方の耳だけ耳垢が湿ることもあります。
特に季節の変わり目や体調の変化、ホルモンバランスの変動などで皮脂の分泌量が変わることがあります。
この場合も一時的なものであることが多く、時間の経過とともに正常に戻ることがほとんどです。
炎症による滲出液の分泌
耳掃除のしすぎで片方の耳に炎症が生じている場合、傷を修復するために「滲出液」が出てきます。
この滲出液が耳垢と混じることで、片方だけ湿った耳垢として現れることがあります。
悪化すると細菌感染を起こし膿に変わることもあるため、注意が必要です。
このような場合は、外耳炎や中耳炎などの病気の可能性があります。
耳垢栓塞による湿性化
もともと耳垢が多く溜まっていたところに水や汗が入り、耳垢がふやけて外耳道を閉塞すると難聴をきたすこともあります。
この状態を耳垢栓塞といい、片方の耳だけに起こることが多いです。
耳垢栓塞が起こると、聞こえにくさや耳の閉塞感、時には耳鳴りを感じることもあります。
具体的なケースと対処方法
お風呂上がりに片方だけ湿っている場合
お風呂上がりに片方だけ耳垢が湿っている場合は、水分の混入が原因である可能性が高いです。
対処方法としては以下の点に注意してください:
- 耳の入り口を軽くタオルで拭き取る
- 綿棒を深く入れない
- 自然に乾燥するのを待つ
- 数日様子を見る
綿棒などの使用は外耳炎の原因となるため避けることが重要です。
運動後や汗をかいた後に湿っている場合
運動後や汗をかいた後に片方だけ耳垢が湿っている場合は、皮脂腺の分泌が活発になったことが考えられます。
この場合の対処方法は以下の通りです:
- 清潔なタオルで外側だけを優しく拭く
- 過度な耳掃除は控える
- 汗をかいた後はシャワーで清潔にする
- 通気性の良い環境で過ごす
通常は時間の経過とともに正常に戻ることがほとんどです。
痛みや違和感がある場合
片方の耳垢が湿っているだけでなく、痛みや違和感がある場合は炎症の可能性があります。
この場合は以下の症状に注意してください:
- 耳の痛み
- かゆみ
- 聞こえにくさ
- 耳鳴り
- 発熱
これらの症状がある場合は、早めに耳鼻科を受診することをおすすめします。
自己判断での処置は症状を悪化させる可能性があるため避けましょう。
長期間続いている場合
片方だけ耳垢が湿っている状態が数週間以上続いている場合は、専門医の診察が必要です。
考えられる原因として以下のようなものがあります:
- 慢性外耳炎
- 耳垢栓塞
- アレルギー反応
- 皮膚疾患
長期間の症状は自然治癒が困難な場合が多いため、適切な治療を受けることが大切です。
日常生活での予防と注意点
正しい耳のケア方法
片方だけ耳垢が湿ることを予防するには、正しい耳のケアが重要です。
以下のポイントを心がけましょう:
- 耳掃除は週に1〜2回程度に留める
- 綿棒は耳の入り口から1cm程度まで
- 強くこすらず優しく拭き取る
- 水が入った後は自然乾燥させる
過度な耳掃除は炎症の原因となるため、適度な頻度を守ることが大切です。
生活環境の改善
耳の健康を保つためには、生活環境の改善も効果的です:
- 湿度の管理(40〜60%が理想)
- 清潔な環境の維持
- アレルゲンの除去
- 十分な睡眠と栄養
これらの点に注意することで、耳のトラブルを予防することができます。
医療機関を受診すべきタイミング
すぐに受診が必要な症状
以下の症状がある場合は、すぐに耳鼻科を受診してください:
- 激しい耳の痛み
- 膿のような分泌物
- 急激な聴力低下
- 高熱
- めまいや吐き気
これらは重篤な感染症や疾患のサインである可能性があります。
様子を見てから受診する症状
以下の症状の場合は、数日様子を見てから受診を検討しましょう:
- 軽い違和感
- 一時的な聞こえにくさ
- 軽いかゆみ
- 水っぽい分泌物
1週間以上症状が続く場合は、念のため専門医の診察を受けることをおすすめします。
まとめ
片方だけ耳垢が湿っている場合、多くは一時的な原因によるものです。
水分の混入、皮脂腺の分泌の活発化、炎症による滲出液、耳垢栓塞などが主な原因として考えられます。
対処法としては、耳の入り口を軽くタオルで拭き取る程度に留め、過度な耳掃除は避けることが重要です。
痛みや発熱などの症状がある場合、または症状が長期間続く場合は、早めに耳鼻科を受診しましょう。
正しい知識を持って適切にケアすることで、耳の健康を維持することができます。
もし現在片方だけ耳垢が湿っている状態で不安に感じているなら、まずは数日間様子を見て、適切なケアを心がけてみてください。
それでも気になる症状が続く場合は、専門医に相談することで安心を得ることができますよ。
あなたの耳の健康を守るために、適切な判断と行動を取っていきましょう。