
赤ちゃんの眉間に青い筋が見えると、つい不安になってしまいませんか?
「これって病気なのかな…」「疳の虫が強いのかな…」と心配する親御さんは多いと思います。
実は、医学的な根拠に基づくと、ほとんどの場合は心配不要です。
この記事では、赤ちゃんの眉間の青筋の正体から、昔ながらの言い伝えとの関係まで、小児科医の見解をもとに詳しく解説します。
読み終わったころには、不安が安心に変わるはずです。
赤ちゃんの眉間の青筋は、成長とともに目立たなくなる生理的な特徴です

赤ちゃんの眉間に見える青筋の正体は、皮膚の下の静脈(血管)が透けて見えているだけです。
小児科医からも、「これは異常・正常というよりバリエーション(個性)」という見解が示されています。
つまり、医学的には問題のない生理的な特徴と考えられているわけです。
何よりも安心できる点は、赤ちゃんが成長するにつれて、この青筋は多くの場合自然に目立たなくなり、やがて見えなくなるということです。
「かんしゃく持ちになる」「疳の虫が強い」という昔ながらの言い伝えも、医学的な根拠はない民間の言い伝えであり、小児科医からは「信じなくてよい」という回答が複数出ています。
なぜ赤ちゃんの眉間に青筋が見えるのか
赤ちゃんの皮膚の特徴が影響している
赤ちゃんの眉間に青筋が見える理由は、赤ちゃん特有の身体的特徴にあります。
皮膚が非常に薄い
赤ちゃんの皮膚は、成人と比べて圧倒的に薄いため、その下の血管が透けやすいのです。
透き通るような赤ちゃんの肌だからこそ、静脈がはっきりと見える場合があるということですね。
皮下脂肪が少ない
赤ちゃんは成人と比べて皮下脂肪がまだ少ない傾向にあります。
これも皮膚の透明感と合わさることで、血管がより目立ちやすくなる要因となっています。
成長とともに変化する仕組み
赤ちゃんが成長するにつれて、皮膚は厚くなり、皮下脂肪も増加していきます。
その結果、血管がより皮膚の奥に隠れるようになり、見た目では目立たなくなっていくのです。
医師の中には、自分自身も子どもの頃に眉間の血管が浮いていたが、穏やかで問題なく成長したという例を紹介している人もいます。
つまり、これは多くの赤ちゃんが経験するごく自然な変化だということです。
個人差がある血管走行
眉間の血管走行は、個人差があります。
人によって静脈の位置や太さが異なるため、青筋がはっきり見える子もいれば、ほとんど見えない子もいるのです。
これは顔立ちや体質によって異なる個性の一つと考えられており、良い・悪いといった判断ではなく、単なるバリエーションに過ぎません。
「疳の虫が強い」「かんしゃく持ち」という言い伝えの真実
医学的根拠のない民間の言い伝え
「眉間に青筋がある子はかんしゃく持ち」「疳の虫が強い」という言い伝えは、医学的根拠が確認されていないもの、つまり迷信です。
複数の小児科医が、「眉間の青筋と疳の虫・かんしゃくの強さには関連性がない」と明言しています。
この言い伝えが生まれたのは、昔の医学知識が十分でなかった時代の、いわば俗説に過ぎません。
鍼灸の世界での見解は分かれている
注目すべき点として、鍼灸や小児はりの領域では、見解が分かれています。
かんむし(疳虫)との関連を述べる見方
一部の鍼灸施設では、かんむしの子によく見られる特徴として以下を挙げています。
- 眉間やこめかみに青筋が見える
- 顔色が青白い
- 髪の毛が逆立つ
ただし、これらは伝統医学の経験的な観察であり、現代の医学的な因果関係の証明ではありません。
見た目は単なる静脈走行と述べる見方
一方、同じ鍼灸の専門家の中でも、「眉間の青筋が見えているのは静脈であり、血管走行によるもの」とし、これを疳虫の強さと関連付けていない見解も存在します。
つまり、医学的には、眉間の青筋は単なる血管の見え方の違いと考えるのが主流だということです。
親の不安が言い伝えを強化している可能性
昔からの言い伝えが今も語り継がれる背景には、新米親の不安という心理的な要因があるのかもしれません。
赤ちゃんのちょっとした見た目の変化が気になると、つい「何か意味があるのでは」と不安が膨らみ、そうした言い伝えに頼りがちになるのです。
しかし、小児科医の立場からは、「そうした心配は不要」というメッセージが一貫して発信されています。
具体例:こんなときは医師に相談するべき
通常は心配不要だが、注意が必要な場合もある
眉間の青筋は多くの場合、単なる血管の見え方に過ぎませんが、以下のような場合には小児科や皮膚科で相談することをおすすめします。
青い部分に異変がある場合
- 青い部分が急に大きくなった
- 形がいびつで、盛り上がりが強い
- 周囲が赤くなる、または腫れている
- ぶつけた後から急に変化が出てきた
例1:急な変化がある場合
生まれたときはほぼ見えなかった眉間の青筋が、生後3ヶ月で急に大きく目立つようになったというケースがあります。
この場合は、単なる血管の見え方ではなく、血管腫など別の可能性も考えられるため、医師の診察を受けることが賢明です。
触覚に違和感がある場合
- 触ると強くへこむ
- しこりがあると感じられる
- 温かみや脈動が異常に強い
例2:触って違和感を感じた場合
見た目は青筋のように見えるが、触ると明らかに盛り上がっていて、柔らかいしこりのような感触がある場合があります。
これはあざ(血管腫)の可能性もあるため、医師に確認してもらう価値があります。
全身状態に気になる点がある場合
- 発育が遅れている
- いつもぐったりしている
- けいれんが起きたことがある
- その他、医学的に気になる症状がある
例3:全身的な懸念がある場合
眉間の青筋が見えることそのものより、赤ちゃんの全体的な発育や行動に不安がある場合は、青筋も含めて総合的に医師に相談するべきです。
定期健診の際に、「眉間の青筋があるが大丈夫か」と医師に聞く、という簡単な確認でも安心材料になります。
あざ(血管腫)との見分け方
親たちが最も不安に思うのが、「これはあざなのではないか」という心配です。
ただし、質問サイトでも繰り返し指摘されているのが、「あざかどうかは、見た目だけでは判断が難しく、直接診てもらわないと分からない」ということです。
そのため、「もしかしてあざではないか」と強い不安がある場合は、無理に自己判断せず、定期健診のついでに医師に確認してもらうのが最も賢明です。
医師に相談するときのポイント
いつから見えているか
生まれた直後から見えていたのか、それとも数週間後から見えるようになったのか、という情報は医師の診断に役立ちます。
色や大きさに変化があるか
生まれたときと比べて、色が濃くなったり、薄くなったり、大きさが変わったりしていないか、という情報も重要です。
その他の症状がないか
赤ちゃんの全体的な機嫌や食欲、発育状況などに異変がないかも、医師に伝えておくと良いでしょう。
赤ちゃんの眉間の青筋についてのまとめ
赤ちゃんの眉間に見える青筋は、皮膚が薄く、脂肪が少ないという赤ちゃん特有の身体的特徴から生じる、生理的で一般的な現象です。
重要なポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 医学的には問題のない個性的なバリエーションであり、病気やあざとは異なります
- 成長とともに皮膚が厚くなるため、多くの場合は目立たなくなり、やがて見えなくなります
- 「疳の虫が強い」「かんしゃく持ちになる」という言い伝えは、医学的根拠がない民間の迷信です
- よほど色や大きさが急に変わったり、その他の症状がなければ、通常は受診の必要はありません
- 強い不安がある場合は、定期健診のついでに医師に確認してもらうと安心できます
医師の見解も一貫しており、「眉間の青筋があっても、赤ちゃんの発達や性格に影響することはない」というメッセージが繰り返し発信されています。
つまり、これはお子さんの個性の一つに過ぎないのです。
赤ちゃんの眉間の青筋が気になるなら、まずは安心してください
赤ちゃんの見た目について不安を感じるのは、どの親にでも自然なことです。
しかし、この記事で紹介した小児科医の見解を知ると、その不安の多くは必要のないものだったことに気づくはずです。
眉間の青筋は、赤ちゃんが健康に成長している証の一つだと思うぐらいの気持ちで、温かく見守ってあげてください。
成長とともに自然に消えていく青筋を見ると、お子さんの成長を実感することもあるでしょう。
もし本当に気になるなら、定期健診で医師に一言「眉間の青筋が見えますが大丈夫ですか?」と聞いてみてください。
医師からの「問題ありません」というひと言が、きっと大きな安心をもたらしてくれるはずです。
重要な注意
この記事は一般的な医学情報の提供です。
赤ちゃんの症状について個別の心配や懸念がある場合は、必ず小児科医など医療専門家の診察を受けてください。