
頭が一瞬ズキッとする、特に左側だけに痛みを感じるという経験をしたことはありませんか?
一瞬の痛みだからと放っておきたくなりますが、その背景には様々な原因が隠れているかもしれません。
この記事では、左側の一瞬の頭痛の原因から対処法、受診の目安までを詳しく解説します。
危険な症状と日常的な対処法の見分け方を知ることで、安心して適切な対応ができるようになります。
左側の一瞬の頭痛の原因は、ほとんどが後頭神経痛や首由来の痛み

頭が左側で一瞬ズキッとする痛みの大半は、首や頭皮の神経・筋肉の緊張が原因です。
特に後頭神経が首周辺の筋肉に圧迫されることで起こる「後頭神経痛」が最も多い原因とされています。
ただし、すべての一瞬の頭痛が無視できるわけではありません。
脳血管の異常や脳の病気が原因となるケースもあるため、症状の特徴に注意を払うことが大切です。
なぜ左側だけに痛みが出るのか
後頭神経痛が片側に起こる理由
後頭神経は首から頭の後ろへと走っており、片側だけを走行する神経です。
そのため、首の片側の筋肉が緊張すると、その側だけに痛みが現れます。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用によって首の筋肉が固くなると、その筋肉が後頭神経を圧迫し、左側だけにズキッとした痛みを起こすのです。
首や肩こりが関連する仕組み
不良姿勢が続くと、首や肩の筋肉が硬くこわばります。
このこわばりが後頭神経を過敏にさせることで、ほんの些細な刺激でも痛みを感じやすくなるのです。
- 長時間同じ姿勢を続ける
- 首や肩への負担が大きい作業
- 寝違いなどの急激な首の動き
- ストレスによる無意識の首肩の緊張
これらが重なると、左側の一瞬の痛みが頻繁に起こるようになります。
血管性の頭痛との違い
片頭痛などの血管性頭痛も、片側だけに現れることがあります。
しかし、一瞬の鋭い痛みよりも、ズキズキとした拍動性の痛みが数時間続くことが特徴です。
また、光や音に敏感になったり、吐き気を伴ったりすることもあります。
後頭神経痛と片頭痛では、痛みの性質や持続時間が異なるため、自分の症状がどちらに近いのかを把握することが重要です。
危険な病気が隠れている可能性
稀ですが、脳血管の異常や脳の疾患が原因となることもあります。
- 椎骨動脈解離:脳へ血液を送る血管に裂ける損傷が起こる状態
- 脳動脈瘤破裂:くも膜下出血の危険がある
- 脳腫瘍:徐々に症状が悪化していく傾向がある
- 三叉神経痛:顔の片側に電撃的な痛みが起こる
これらは一瞬の痛みから始まることもあるため、痛みのパターン変化に注意が必要です。
左側の一瞬の頭痛の具体的なケース
ケース1:デスクワークが多い人の後頭神経痛
症状の特徴
- 毎日パソコン作業を5時間以上する
- 左の後ろ側の頭が、一瞬電気が走るような痛みを感じる
- 特に午後や長時間作業後に痛みが強くなる
- 首や肩に凝りを感じている
対処方法
- 1時間に1回は首や肩を軽く動かす
- モニターの位置を目の高さに調整する
- 入浴時に首や肩を温める
- 症状が改善しなければ整形外科を受診
このケースの場合、姿勢改善とセルフケアで多くが改善されます。
ただし、2週間以上症状が続く場合は医師の診察を受けることをお勧めします。
ケース2:片頭痛の初期段階
症状の特徴
- 一瞬ズキッとした痛みが前兆となる
- その後、左側のこめかみから側頭部に広がるズキズキした痛みが数時間続く
- 痛みと一緒に光がまぶしく感じたり、吐き気がしたりする
- 月経周期と関連がある可能性がある
対処方法
- 頭痛が起こったら暗く静かな場所で休む
- 市販の頭痛薬を早めに服用する
- こめかみを冷やすと楽になることが多い
- 頻繁に起こる場合は神経内科や頭痛外来で相談
片頭痛は一瞬の痛みから本格的な頭痛へ移行するパターンが多いため、初期段階での対処が重要です。
ケース3:受診が急ぎの危険な頭痛
症状の特徴(救急受診が必要)
- 「バチッ」「ガンッ」といった人生最悪レベルの激痛が突然現れる
- 頭痛と一緒に意識がぼんやりする、ろれつが回らなくなる
- 片側の手足の脱力やしびれを感じる
- 物が二重に見える、視野の一部が欠ける
- 激しいめまいや歩けないほどのふらつき
- 高熱や何度も吐く症状がある
- つい最近、頭や首をぶつけてからの頭痛が続く
対処方法
- 迷わずに119に電話して救急車を呼ぶ
- 脳卒中、くも膜下出血、脳炎など緊急性の高い病気の可能性がある
- 自己判断で市販薬を飲んだり様子を見たりしない
これらの症状がある場合、一瞬の痛みだと油断してはいけません。
突然の強い痛みや他の神経症状を伴う場合は、迷わず救急車を呼びましょう。
ケース4:三叉神経痛による左顔面の痛み
症状の特徴
- 左の目、頬、あごのいずれかに電撃のような強い痛みが反復する
- 洗顔、歯磨き、会話、食事などの刺激で誘発されやすい
- 痛みの持続時間は秒単位で短い
- 中高年以上での発症が多い
対処方法
- 神経内科や脳神経外科での診察が必須
- 薬物療法で症状をコントロールできる場合が多い
- 症状が強い場合は、脳血管が神経を圧迫していないか画像検査が必要
三叉神経痛は一瞬の痛みですが、繰り返す特徴的なパターンがあるため、症状を医師に詳しく伝えることが重要です。
日常でできる対処法と予防策
姿勢と生活習慣の改善
後頭神経痛を予防するためには、首への負担を減らすことが最も効果的です。
- 1時間に1回は首や肩を動かす:特にデスクワークの人は定期的に席を立つ
- パソコンモニターを目の高さに調整する
- スマートフォンを使う際は、下向きの姿勢を避ける
- 枕の高さを見直し、首に無理のない寝姿勢を心がける
温熱療法と運動
首や肩の血行を改善することで、筋肉の緊張がほぐれやすくなります。
- 入浴時に温かいお湯に浸かり、首や肩を温める
- 温かいタオルを首の後ろに当てる
- 軽いストレッチで首や肩をゆっくり動かす
- 首を冷やしすぎないようにスカーフやタートルネックを活用する
ただし、温めすぎることで逆に痛みが強くなる場合もあるため、自分に合った温度を見つけることが大切です。
生活習慣の改善
- 毎日6〜8時間の十分な睡眠を心がける
- カフェインやアルコールの過剰摂取を避ける
- 定期的な運動で全身の血行を改善する
- ストレス管理のため、瞑想やリラックスの時間を作る
医師の診察を受けるべき症状の目安
早めに脳神経外科や神経内科に相談すべきケース
危険な症状がなくても、以下のような場合は医師に相談することをお勧めします。
- 症状が頻繁に起こる:左側のズキッとした痛みが週に数回以上
- 痛みのパターンが変わってきた:一瞬だった痛みが持続するようになった
- 市販薬で改善しない:数日以上頭痛が続いている
- 他の症状が出ている:しびれ、視力の変化、バランスの悪さなど
- 痛みが徐々に強くなっている
医師の診察時には、以下の情報をメモしておくと診断に役立ちます。
- 痛みが出る場所(後頭部、こめかみ、顔など)
- 痛みの出るタイミング(朝、夕方、特定の活動後など)
- 痛みの持続時間(数秒、数分、数時間など)
- 痛みの性質(ズキッ、ズキズキ、電撃的など)
- 他に伴う症状があるか
頭が左側でズキッとする痛みへの対応方法まとめ
頭が一瞬ズキッとする左側の痛みは、ほとんどの場合が首や頭皮の神経・筋肉由来のものです。
後頭神経痛が最も多い原因であり、不良姿勢やストレスによる首の筋肉の緊張が引き金になっています。
対処方法は明確です:
- 危険な症状がないかを最初に確認する(突然の激痛、麻痺、意識障害など)
- 危険な症状がなければ、姿勢改善や温熱療法などのセルフケアで対応
- 症状が頻繁に起こるようになったり、パターンが変わったら医師に相談
- 危険な症状がある場合は迷わず救急受診
重要なのは、一瞬の痛みだと軽視せず、症状の変化に注意を払うことです。
ほとんどのケースは自宅でのセルフケアで改善されますが、不安がある場合や症状が続く場合は、医師の専門的な診断を受けることをお勧めします。
これからどうするかを決めるために
頭の一瞬の痛みを感じると、つい「何か大きな病気なのではないか」と不安になりますね。
でも、この記事で学んだように、ほとんどのケースは日常生活の中で対処できる原因です。
まずは、自分の症状が「危険なサイン」に当てはまらないかを確認してください。
突然の激痛や、麻痺、意識の変化などがなければ、まずはセルフケアで様子を見てみましょう。
1週間から2週間デスクワークの合間に首を動かしたり、入浴時に温めたりしてみてください。
それでも症状が続いたり、頻繁に起こるようになったりしたら、脳神経外科や神経内科を受診することをお勧めします。
医師の診察を受けることで、自分の症状が何由来のものなのかが明確になります。
そうすれば、無駄な心配なく、自信を持って対処していくことができるようになります。
あなたの体が出しているサインを大事にしながら、今日からできる小さな対策を始めてみてください。
多くの人がセルフケアと適切な受診で、この症状を改善させています。
あなたも必ずできます。