耳の後ろのしこりが押すと痛いのはなぜ?【知恵袋】

耳の後ろのしこりが押すと痛いのはなぜ?【知恵袋】

耳の後ろに突然しこりができて、押すと痛みを感じたら「これは何だろう?」と不安になりますよね。風邪気味なのに腫れている、数日たっても引かない、ひどくなる一方…。この記事では、耳の後ろのしこりで押すと痛い症状の主な原因を医学的根拠に基づいて解説します。リンパ節炎や粉瘤の特徴から、即受診すべき危険サインまで、誰にでもわかる言葉で丁寧に説明。この情報を知れば、病院に行くべきか様子を見るかの判断がスムーズになり、不必要な心配を減らせます。

耳の後ろのしこりが押すと痛い場合の結論

耳の後ろのしこりが押すと痛い場合の結論

耳の後ろのしこりで押すと痛い症状は、感染や炎症が原因の良性疾患が9割以上を占めます。最も頻度が高いのは風邪や中耳炎によるリンパ節炎で、2週間以内に自然治癒するケースがほとんどです。ただし、高熱や急速な腫れ上がりがあれば乳様突起炎などの重篤な病気が隠れている可能性があり、その場合は即日受診が必須です。

なぜ耳の後ろに痛みを伴うしこりができるのか

耳の後ろのしこりは、体の防御反応や特定の病変によって生じます。医学的な原因を3つのカテゴリに分けて解説します。

【原因1】感染症がトリガーのリンパ節炎

耳の後ろには「乳様突起周囲リンパ節」があり、風邪や歯周病などの細菌・ウイルス感染に対応する防御機構として腫れます。この場合、押すとズキズキ痛むのが特徴です。

メカニズム
感染部位の毒素がリンパ液に乗って流れ込み、白血球が集積して腫瘍のように膨らみます。
症状の変化
3~5日で最大に腫れ、その後1~2週間かけて自然に縮小。風邪の症状(発熱・のどの痛み)と同時進行することが多いです。
治療法
基本は休息と十分な水分補給。細菌感染が疑われる場合は医師が抗生物質を処方します。

【原因2】皮膚疾患が引き起こす炎症

耳の後ろの皮膚は汗腺が多く、毛穴の詰まりや外傷で炎症を起こしやすい部位です。

  • 粉瘤(アテローム)の急性炎症:皮脂がたまって袋状になった組織に細菌が感染。赤く腫れて触ると熱を帯び、膿がたまる場合は手術が必要
  • 毛包炎:髪の毛の生え際に細菌が入り込み、ニキビのような赤いしこりに。頭皮のフケや湿疹があると発生しやすい

自己判断で潰すと化膿が広がるので、清潔なガーゼで保護し、医療機関で適切な抗生物質を処方してもらうことが重要です。

【原因3】耳周辺の骨に起きる深刻な病気

耳の後ろには耳介の骨である「乳様突起」があり、中耳炎が進行すると骨まで感染するケースがあります。

乳様突起炎は以下の特徴があります。
激痛:頭を動かすだけで痛みが走り、ベッドに横になれなくなるほど
急速な腫れ:24~48時間で耳の後ろが盛り上がり、耳が前にずれる
合併症リスク:髄膜炎や脳膿瘍に進行する危険性があるため、高熱が続く場合は救急受診

実際の症状別シナリオと対処法

同じ「耳の後ろのしこり 押すと痛い」でも、症状の詳細で原因が異なります。3つの具体例を紹介します。

ケース1:風邪をひいた小学生の症状

8歳の男の子が発熱と喉の痛みで小児科を受診。診察中に耳の後ろを触ると「痛い!」と反応し、直径1cmのやや硬いしこりを発見。

診断のポイント
・扁桃腺が赤く腫れている
・リンパ節の可動性(指で押すと少し動く)あり
・倦怠感はあるが意識は明瞭

結果:A群溶血性連鎖球菌による扁桃炎が原因のリンパ節炎と判明。抗生物質の投与で3日目に発熱が収まり、2週間で腫れも完全に消失。

ケース2:20代女性の慢性的なしこり

耳たぶの後ろに直径2cmの丸いしこりがあり、メイクブラシで圧迫すると痛みが出る。数か月前から徐々に大きくなっている。

診断のポイント
・表面が滑らかで皮膚と癒着していない
・触ると温かみがある
・週末に夜遊びが続くと腫れが増す

結果:ストレスによる免疫力低下で、粉瘤が細菌感染。抗生物質とステロイド外用薬で10日間治療。再発防止のため完全切除手術を選択。

ケース3:30代男性の突然の激痛

2日前の中耳炎のあと、耳の後ろが急激に腫れ上がり、頭を横にすると激痛。体温は39.2℃で、耳から黄色い液体が漏れている。

診断のポイント
・耳介が前方に突出
・乳様突起部の皮膚が真っ赤に発赤
・首を動かすと嘔吐を伴う

結果:乳様突起炎の確定診断。入院して静脈注射による抗生物質治療を開始。48時間後に熱が下がり、1週間で腫れも改善。

症状別に見る受診の目安まとめ

耳の後ろのしこりは、以下の4つのポイントで緊急性を判断できます。

  • 24時間ルール:1日で急激に腫れたり、頭を動かせなくなる痛みは即受診
  • 2週間ルール:風邪が治まっても腫れが続く場合は内科・耳鼻科で精密検査
  • 複数部位ルール:首や鎖骨のリンパ節も腫れている場合は全身性疾患の可能性
  • 体重減少ルール:2か月で5kg以上痩せている場合は悪性疾患を疑う

特に乳様突起炎は「放置すると命に関わる」重篤な病気です。中耳炎のあとに耳の後ろが腫れた場合は、夜間でも救急外来を受診してください。

耳の後ろのしこりに気づいたら今すぐやるべきこと

この記事で説明したように、耳の後ろのしこり 押すと痛い症状のほとんどは治療で完治します。ただし、正しい判断が遅れると合併症のリスクが上がります。今すぐ以下の行動を:

1. 腫れの変化を記録:スマホで毎日写真を撮り、サイズや色の変化を確認
2. 熱と痛みを測定:体温と痛みの強さをメモし、病院で正確に伝える
3. 自己処置は厳禁:温罨しても冷やしても、いずれも炎症を悪化させる可能性あり

不安が募る場合は、形成外科か耳鼻科の専門医に相談しましょう。最新の超音波検査で3分で原因が特定できることも多く、検査費用は保険適用で3割負担なら2,000円程度です。今日中に予約を入れて、スッキリした気持ちを取り戻してくださいね。

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