
通常であれば扁桃炎は3~7日程度で改善することが多いのですが、2週間以上続く場合は、単なる風邪ではなく何らかの原因が隠れている可能性があります。
この記事では、扁桃炎が長引く理由、危険な兆候、そして適切な対処法についてわかりやすく説明します。
症状が続いているあなたが、早期に正しい治療を受けられるようにサポートしますので、ぜひ最後までお読みください。
扁桃炎が2週間治らないのは、治療不十分か重症化が進んでいる可能性が高い

通常の急性扁桃炎が3~7日で改善するのに対し、2週間以上症状が続く場合は、慢性化・習慣性に移行しているか、周囲膿瘍などの合併症が発生している可能性が考えられます。
つまり、これ以上の自然治癒を待つべきではなく、早急に医師に再受診することが強く推奨される状態ということです。
放置すると症状がさらに悪化したり、全身への合併症リスクが高まったりするため、迷わず病院を訪ねるべき段階に入っています。
2週間以上扁桃炎が治らない5つの理由
1.ウイルス性扁桃炎の重症化や特殊なウイルス感染
扁桃炎の原因がウイルスの場合、通常は3~5日で症状が改善します。
しかし、体質がのどが弱い、疲労や睡眠不足で免疫が低下している状態だと、ウイルスの排除に時間がかかり長引く傾向があります。
特に以下のようなウイルス感染では、治癒期間がより長くなることが知られています。
- アデノウイルス感染症:3~7日程度かかることもあり、扁桃の腫れが強い傾向にあります
- 伝染性単核球症:数日から2週間程度かかる場合があり、全身の疲労感が強いのが特徴です
- その他のコロナウイルスやインフルエンザウイルスなど、特に免疫が低下している時期に感染すると長引きやすくなります
これらの場合、抗生物質は効きません。
つまり、対症療法(症状を和らげる治療)で乗り切るしかないのですが、その間に免疫力を落とさないことが何より重要になります。
2.細菌性扁桃炎で抗生物質を最後まで飲み切っていない
細菌性扁桃炎(例えば溶連菌感染)の場合、抗生物質を服用すると通常は3~4日で症状が緩和します。
ところが、薬を最後まで飲み切らずに途中で中断してしまうと、細菌が再び増殖し、症状が再燃したり慢性化したりするのです。
これは非常に多く見られるケースで、「症状が良くなったから飲むのをやめよう」という判断が仇となります。
- 医師に指示された期間(通常は1~2週間)まで、必ず飲み切る必要があります
- 途中で中断すると、耐性菌が生まれやすくなり、さらに治療が難しくなる可能性もあります
2週間以上症状が続いているなら、改めて医師に相談し、正しい抗生物質治療を実施すべき段階です。
3.慢性・習慣性扁桃炎への移行
扁桃炎を何度も繰り返すうちに、慢性・習慣性扁桃炎という状態に移行することがあります。
この場合、数週間から数ヶ月単位で症状が続いたり、頻繁に再発したりします。
主な悪化要因は以下の通りです。
- 喫煙や飲酒:扁桃周辺の粘膜を傷つけ、炎症を悪化させます
- ストレスや不規則な生活:免疫力の低下につながります
- 歯や口腔内の不衛生:細菌が繁殖しやすい環境をつくります
- 扁桃の陰窩(くぼみ)にゴミが溜まる:常に炎症を引き起こす源となります
このような状態では、生活改善だけでは対応しきれず、医療的な介入が必要になります。
4.周囲膿瘍などの合併症が発生している
1週間以上症状が続く場合、周囲炎や膿瘍形成(膿が扁桃周辺に広がる状態)が起こっている可能性があります。
この段階では、以下のような兆候が見られることが多いです。
- 頭痛や吐き気が強くなっている
- のどの腫れが一方的に強い
- 飲み込みがますます難しくなった
- 膿が増えている様子が見られる
膿瘍を放置すると、膿の排出処置が必要になったり、全身への感染が広がったりするリスクがあります。
このような場合は、病院での排出処置が必須になります。
5.免疫力の著しい低下や全身疾患
疲労、睡眠不足、栄養不良が続くと、体の免疫力が大きく低下し、扁桃炎が長引きやすくなります。
さらに、糖尿病などの基礎疾患がある場合、感染症への抵抗力がさらに弱くなり、治癒が遅れることがあります。
このような場合、単なる扁桃炎の治療だけでなく、全身の健康状態を改善することが同時に必要になります。
扁桃炎が2週間治らない場合の具体的な対処法
対処法1.すぐに医師に再受診して検査を受ける
扁桃炎が2週間以上続いている場合、何よりも重要なのは医師の診察と正確な検査です。
病院では以下のような検査が行われることがあります。
- 迅速検査:溶連菌などの細菌感染を確認し、適切な抗生物質を選択するために行われます
- 血液検査:白血球数や炎症マーカーを調べ、感染の程度や全身への影響を評価します
- 画像検査(喉頭鏡やサーモグラフィ):周囲膿瘍など、合併症の有無を確認します
2026年時点では、抗菌薬耐性菌の増加が医学的な懸念となっており、迅速検査によって必要な薬を特定することがますます重要になっています。
対処法2.正しい薬物療法を完遂する
医師の診断に基づき、以下のような治療が行われます。
- 細菌性扁桃炎の場合:抗菌薬を医師の指示通りに最後まで飲み切ることが絶対条件です
- ウイルス性扁桃炎の場合:解熱鎮痛薬などの対症療法で症状を和らげながら、免疫の回復を待ちます
- 膿瘍がある場合:膿の排出処置が必要になることもあります
「症状が良くなったから」という理由で治療を中途半端に終わらせてはいけません。
適切な治療を完遂することで、ほとんどのケースが2週間以内に改善します。
対処法3.生活改善で免疫力を回復させる
医学的な治療と同時に、日常生活の改善が症状の早期回復につながります。
- 十分な休養と睡眠:最低8時間の睡眠をとり、昼間の活動を控えめにします
- 栄養バランスの良い食事:タンパク質、ビタミン、ミネラルを意識的に摂取します
- 禁煙・節酒:喫煙と飲酒は扁桃周辺の粘膜を傷つけ、回復を遅らせます
- 規則正しい生活リズム:毎日同じ時間に起床・就寝することで、体内のリズムが整います
- 口腔衛生の徹底:毎食後の丁寧なうがい、歯磨きで細菌の増殖を防ぎます
これらは医学的な治療を補助する重要な要素であり、決して治療の代わりになるものではありません。
扁桃炎が2週間治らないときの3つの具体例
具体例1.抗生物質を途中で中断した30代女性のケース
30代の女性が溶連菌性咽頭炎で医師から抗生物質を処方されました。
3日目に症状が大きく改善したため、「治ったと思い込んで」10日の処方期間を待たずに薬を飲むのをやめてしまいました。
その結果、5日後に症状が再び強くなり、扁桃が再び大きく腫れ始めました。
再度受診したところ、医師から「途中で薬をやめてはいけない」と指導を受け、改めて2週間の正しい抗生物質治療を完遂。
その後、症状は完全に改善しました。
このケースから学べることは、症状の改善と治癒は別であり、医師の指示を守ることの重要性です。
具体例2.慢性習慣性扁桃炎で繰り返していた40代男性のケース
40代の男性は、1年に何度も扁桃炎を繰り返していました。
1回の発症で2~3週間症状が続き、その後少し良くなったと思ったら、また数ヶ月後に再発するというサイクルでした。
医師の診察を受けたところ、喫煙が主な悪化要因と判明しました。
禁煙を実施し、医師の指導に従いながら生活改善を徹底した結果、扁桃炎の再発頻度が大きく減少。
その後の医師の診察で「扁桃摘出手術も視野に入れる価値がある」と提案されました。
このケースから学べることは、習慣性扁桃炎には医学的治療だけでなく、生活改善が同等に重要ということです。
具体例3.伝染性単核球症で2週間症状が続いた20代大学生のケース
20代の大学生がのどの強い痛みと全身の疲労感を訴えて病院を受診しました。
扁桃炎と思われましたが、症状が1週間続いても改善しなかったため、血液検査が行われました。
検査結果は伝染性単核球症(EBウイルス感染)でした。
この場合、抗生物質は効きません。
医師は対症療法(解熱鎮痛薬など)で症状を和らげながら、十分な休養をとることを指導しました。
2週間の休息と対症療法により、ようやく症状が改善し始めました。
このケースから学べることは、2週間の症状続行が正常な場合もあり、原因の特定が治療方針を大きく左右するということです。
扁桃炎が長引く場合に注意すべき危険な兆候
以下のような症状が出現した場合は、ただちに医師に連絡し、場合によっては救急車の利用を検討すべきです。
- 頭痛や吐き気が強くなり、続いている:髄膜炎などの重い合併症が疑われます
- 高熱が3日以上続く、または高くなる一方である:周囲膿瘍形成の可能性があります
- 呼吸が苦しくなり始めた:扁桃の腫れが気道を圧迫している可能性があります
- 関節痛や全身の発疹が出現した:リウマチ熱などの全身合併症が起きている可能性があります
- 片側の頸部(首)がひどく腫れている:周囲炎が広がっている兆候です
これらの兆候は、放置すると重大な健康被害につながるため、躊躇なく医療機関に相談してください。
扁桃炎が2週間以上続く場合の予防と再発防止
扁桃炎を繰り返すことを避けるためには、治療後の予防が非常に大切です。
日常的な予防方法
- 毎日のうがい:特に外出後は、水や塩水でこまめにうがいをしましょう
- 十分な睡眠:疲労が蓄積すると免疫力が低下し、感染症にかかりやすくなります
- 栄養バランスの良い食事:特にビタミンCやタンパク質を意識的に摂取します
- 乾燥対策:加湿器を使用するなどして、のどの乾燥を防ぎましょう
- ストレス管理:ストレスは免疫機能を低下させるため、意識的にリラックスする時間を作ります
医学的な再発防止
扁桃炎を繰り返す場合(年に3回以上など)、医師は扁桃摘出手術を検討する価値があると判断することがあります。
これは、扁桃が病巣感染(臓器の慢性感染源)となっている場合、手術によってその源を取り除くという戦略です。
もちろん手術のメリット・デメリットをよく理解したうえで、医師と相談して決めるべき判断です。
扁桃炎が2週間治らないときは、迷わず医師の指導を求めよう
扁桃炎が2週間以上治らないことは、決して珍しいことではありません。
しかし、だからこそ、その背景にある原因を正確に特定し、適切な治療を実施することが非常に重要なのです。
この記事でお伝えしたように、長引く扁桃炎の原因は多様です。
- ウイルス性感染が重症化している
- 抗生物質治療が不十分である
- 慢性・習慣性扁桃炎に移行している
- 周囲膿瘍などの合併症が発生している
- 免疫力が著しく低下している
どの原因であっても、自己判断での対応では症状が悪化するリスクが高まります。
2週間以上症状が続く場合は、迷わず医師に再受診し、正確な検査と適切な治療方針を聞くことが絶対必要です。
2026年の医学では、迅速検査による正確な原因特定と、耐性菌を考慮した治療が標準となっています。
つまり、医師の診察を受けることで、あなたの症状に最も適した治療が可能になるということです。
あなたのつらい症状は、必ず改善できる
2週間以上続く扁桃炎の症状は、本当につらいものですね。
毎日のどの痛みに悩まされ、食事も満足にできず、仕事や学業にも支障が出ているかもしれません。
しかし、安心してください。
正しい医学的治療と生活改善を組み合わせることで、ほとんどのケースが確実に改善します。
大切なのは、今この瞬間に医師に相談するという行動です。
「そのうち治るだろう」という待つ姿勢は、実は症状を長引かせてしまう原因になりかねません。
この記事を読んだ今が、行動を起こすベストなタイミングです。
あなたがつらい思いから解放され、早く元気を取り戻すことを心から応援しています。
医師の診察を受け、適切な治療を受けてくださいね。